読者のみみみさん(3月卒業)は中学時代、「陽キャ」「陰キャ」という先入観をもったせいで、友達づくりに苦戦しました。その経験を糧に考え方やふるまいを変え、高校入学後は一生の友達がたくさんできたそうです。どう自分を変えたのか教えてもらいました。

中学時代は「陽キャ」「陰キャ」を意識し過ぎて失敗

私は中学生の時、部活でいわゆる「陽キャ」の部員と仲良くできませんでした。陽キャの子とは、最初は意識せずなんとなく過ごしていたのですが、時間がたつにつれて関係性がどんどん悪化……。私は「陰キャ」の部員といっしょにいて、その子が休むと一言もしゃべらず帰ることもしばしば。中学を卒業してから集まったことは一度もありません。正直、いい思い出はありません。

悪口を言えば場が盛り上がると勘違い

私は、「陽キャ」は明るくて誰とでも話せてクラスの中心、「陰キャ」は中心で行動するタイプではないというイメージを持っています。当時を振り返ると「陽キャ・陰キャ」を気にしすぎて、「相手がどんな人なのか」を考えたことがありませんでした。

しかも、陽キャに対して「どうして仲良くしてくれないんだろう?」「どうして会話に入れてくれないんだろう?」と完全に受け身で、被害者気取りでした。クラスの中でも悪口を言った方が陽キャとの話が盛り上がると勘違いしていて、「みみみって意外と腹黒いね」と言われることはほめ言葉だと思っていました。

高校生になり「その人自身を見る」自分に変わった

高校生になり、「きちんとその人自身を見ること」を心がけるようにしました。見方を変えたことで、クラス内での陽キャ・陰キャの「立ち位置」は存在しても、性格にはどちらの面もあるものだと思うようになりました。

そして、悪口を極力やめました。人の悪口を言ってくる友達もいるので、同意をしてしまうことはありますが、できるだけそうした話題を避けるようにしています。

見方を変えたら周りに素敵な友達が。部活の仲間とアイスクリームを食べに

周りに信頼できる人が集まり、一生大切にしたい友達ができた

そうしていると次第に自分の周りには、優しくて信頼できる「いい子」が集まってくるようになった気がします。自分も友達に相談しやすいし、友達も気兼ねせずに相談してくれ、「自分もこの人のために何かしたい」と思えます。

高校の部活のメンバー全員が一生大切にしたい友達です。とにかく先入観を捨てること、悪口を言わないこと、そして笑顔でいること、これだけでいい友達ができると私は思います。(みみみ・3月卒業)

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