卒業、入学シーズンを彩る桜。桜にまつわる曲を聴けば、イベントごとがもっと印象深い思い出になるはずです。春に聴きたい桜ソングを高校生記者に紹介してもらいました。

桜が散る様子を繊細に表現                        

ヨルシカ「春泥棒」

桜の花が散っていく様子が、美しく繊細な日本語で描写されている曲です。暖かな春の風や、日差しのまぶしさまで感じられるような、鮮やかな臨場感があります。歌詞全体が「命」を「桜」に例えた暗喩になっており、美しいミュージックビデオと併せて深く考察できます。「春泥棒」を聴きながら桜の並木の下で散歩をするのが、私の春の楽しみです。(桜いをり=2年)

新生活へ背中を押してくれる

GReeeeN「桜color」

卒業後、家族や友人と離れ離れになってしまう人たちに、特に聴いてほしい曲です。「桜color『また逢う日まで』 今はまだ振り返らずに あの日から想うアリガトウ 咲き誇れ 互いの場所で」という歌詞は、新生活に不安を抱える人たちの背中を押してくれること間違いなしです!(ちぃ=3年)

つらさ乗り越え花開く様子描く

吉田山田「桜咲け」

「桜」といえばパッと明るく咲き誇っているイメージがありますが、春に花を咲かせるまで人知れず長い冬に耐え続けなければいけません。この曲に描かれている「桜」は、まさに花を咲かせるために耐え抜く、まだ蕾のままの桜。

「春を迎えるためには乗り越えなければいけないつらい時期があるけれど、そんな時間が将来の糧になり、やがて希望に満ちた春が必ずやってくる」と教えてくれる一曲です。(りかがの=2年)

高校生世代に刺さる歌詞

AKB48「桜の木になろう」

10年以上前の曲なので、知らない人もいると思いますが、この曲はきっと高校生世代のあなたに刺さるはずです! 「制服と過ぎた日々を 今日の思い出にしまい込んで 新しく生まれ変わる その背中を見守ってる」の歌詞、ミュージックビデオの青春を詰め込んだ雰囲気に、今までの思い出が込み上げてきます。(りとるしゃけ=2年)

未来にワクワク、思わずほほ笑み

スピッツ「チェリー」

「きっと 想像した以上に 騒がしい未来が僕を待ってる」の歌詞の、最後部分の『る』の歌い方がとてもすてきです。思わず歌いながらほほ笑んでしまいます。

「想像した以上に騒がしい未来ってなんだろう」とワクワクします。桜の季節は卒業や別れなどつらいこともたくさんあり、前に進まなければいけない季節です。そんなとき、少しのほほ笑みをくれるこの歌が大好きです。(リンゴ=1年)