英単語や古文単語、地理・歴史など、暗記からは逃げられません……。どうすれば「覚えたつもり」にならないか、しっかり定着する暗記術を高校生記者たちが紹介します。

【1】音読や殴り書きでアウトプット

暗記ものの勉強のコツは?

■模擬授業をする

青色のボールペンで、紙に書きながら模擬授業をします。1回目は教科書やノートを使って、ざっくり覚える範囲をまとめます。2回目は何も見ず、授業で黒板に書くような要点を紙にまとめていきます。この際、口も一緒に動かすのがポイント。「自分は今何が理解できていて、何を理解していないのか」を分析できます。言葉に出してアウトプットしていると、あっという間に頭に入り、楽しく勉強できるのでおすすめです!(かな=2年)

■音読しながら歩き回る

電車の中で授業プリントを何度も読み返し、次に何も見ずにそれを脳内で反すうするようにしています。

家では、じっと椅子に座っていると集中力がなくなってくるので、音読しながら歩き回って覚えるようにしています。(もりよ=2年)

■とにかく書きまくる

短期間で暗記をしたいときにおすすめの「殴り書き勉強法」。暗記項目をひたすら書いていきます。見返さないことが前提なので、捨てても大丈夫なルーズリーフが良いと思います。長期記憶には向かないと思いますが、時間がないときはおすすめ。(ふうくあ=1年)

【2】細かく分けて覚える

ちょっとした時間も無駄にしない(写真はイメージ)

■細かく分けて覚える

例えば、200単語覚えないといけない時には、1日50単語ずつ覚えて、前日覚えた単語の復習……というように、細かく分けて取り組むのがいいと思います。少ない分量なので、電車の中や休み時間など毎日のスキマ時間に素早く取り組めます。余裕があるので、自分なりの語呂合わせや覚え方を発見しやすいこともメリットです。(うどん=1年)

■無理に詰め込まない

暗記系の勉強は、「覚えたいワードに何回出会ったか」が大切だと思います。一度で全て覚えようとせず、「覚えて、忘れて、また覚える」というサイクルを大切に勉強するのがおすすめです。時間を置いて復習するとより定着するため、暗記科目は早めに取り組みます。(桜いをり=2年)

■目につくところに貼る

毎日必ず目にするところに貼って、見ながら声に出したり書いたりすると効果的だと思います。例えばトイレの壁なら、右・左・正面と複数面に貼れると思うので、違う教科を並べておくのも気分転換になっていいです。歴史は、資料集の画像と一緒に覚えるとイメージが明確になってよいかもしれません。(Haubois=2年)

【3】自分に合ったオリジナル暗記法

自分に合う暗記法を探してみよう

■背景を理解する

地歴科目ではその事象に至った経緯や影響を、英単語では語源やイメージを理解するようにしています。時間はかかりますが、「砂漠の成り立ち」を一から説明できるようにしたり、英単語を接頭語や接尾語のパズルのように理解し、イメージをつかんで覚えたりすることで定着度は格段にアップします。(めておーら=3年)

■友達とクイズを出し合う

「明日の昼休みにここの問題を出し合おう」と範囲を決めます。友達に負けたくないので頑張って覚えるし、お互いの記憶にもしっかり残ります。(ごぱん=2年)

■チェックマーク暗記法

間違えた問題の横にチェックマークをつけ、再挑戦したとき正解できたらチェックマークに斜線を、再度間違えたら新しいチェックマークをつける。これを繰り返します。どの部分を何回確認して、何回間違えたかわかります。消すことができてごちゃごちゃしないので、付箋やカラーペンではなく鉛筆を使っています。(わっちょ=1年)