相手に気を使い過ぎたり、必要以上に勘ぐって勝手に落ち込んでしまったり。「気にしすぎ」な人が取りがちな行動や陥りやすい思考パターンを高校生記者たちに聞いてみました。

相手に気を使いすぎる

怒らせたくない、嫌われたくない。そんな気持ちが行き過ぎて、自然体で接することができなくなってしまうという声を紹介。

相手を傷つけていないか気にし過ぎてしまう(写真はイメージ)

裏の意図を勘ぐってしまう

遊びに誘った時になかなか返事がなかったり、遠回しな言葉で断られたりしたらモヤモヤ。「私と遊びたくなかったのかな」と考えてしまって、勉強に集中できなくなることも。相手は全然そのつもりがないとしても、相手の言動を考え過ぎてしまう取り越し苦労がよくあります。(あや=2年)

会話の後に反省会

「さっき違う言葉のほうがよかったかも」「自分、嫌なこと言ってなかったよな」「話長かったかも」など、誰かと話すたびに、こうすればよかった、ああすればよかったと考え始めます。時には、「さっきの言い方、謝ったほうがいいかも」なんて考え、会話の後に謝りに行きます。(からす=2年)

ずっと罪悪感が残る

「自分の言葉が相手を傷つけていなかったか?」と、ずっと…というか何年も気にしてしまいます。仲の良い友達に「悪いことを言ったかもしれない」と伝えたときは、友達は全然気にしていなかった様子。相手はもう忘れているかもしれないけれど、自分は覚えているので罪悪感だけが残ることがあります。(ふうくあ=1年)

相手の気分を害するのが怖い

「自分は~だと思う。あくまでも『自分は』だけど」とか「~かも」みたいに、反対意見を伝えるときに「ふわっとした感じ」で言ってしまう。相手の気分を害さないか心配になってしまうから。(rim=1年)

他人の行動にまでヤキモキ

スマホを使って先生の話をメモしている人が気になってしまいます。スマホでメモを取る便利さは共感できますが、その人が目の前の先生にスマホをいじっていると勘違いされ、しかられる場面を勝手に想像してしまいます……。(わっちょ=1年)

自分に自信が持てない

何気ない視線にまで勝手に悪い意味を持たせてしまい、どんどん不安に……。

周りからの視線などに悪い意味を持たせてしまいがち

私と話すより楽しそう……?

自分の前で相手が別の人と話してる時に「あれ? 私の時と声のトーン違うな、話してる感じも楽しそう……」と根拠もなく落ち込んでしまいます(りとるしゃけ=2年)

勝手にネガティブ思考

人前で発表をするとき、必ず相手の反応をうかがってしまいます。少し眠そうにしている人がいると、「つまらなかったかな……」と落ち込むこともありますが、実はその人は前日一睡もしていなくて寝てしまったのかも。根拠のない思い込みは控えたいなと思います!(かな=2年)

視線が気になる

視線を感じると、周りの人からばかにされてるのではないかと不安になりがち。周りの視線を一度気にしてしまうと、何かやるたびに周りが気になってしまい、自分の意思を貫くことが難しくなってしまいます。(ゆぽ=3年)

人は自分自身でせいいっぱい

気にしすぎる友人を見てアドバイスを送ってくれた高校生の声を紹介。

苦痛に感じる必要ないよ

容姿や成績、持ち物など細かい部分まで他人との違いを気にして、「変に思われているのではないか」と心配したり、「浮いているのではないか」と気にしたりする子はよく見かけます。気にしすぎてしまう人には、「周りの人は、思ったよりも自分自身のことだけで精いっぱい」ということを伝えたいです。極端に全く気にしないことは問題ですが、精神的に苦痛になるほど気にする必要はないと思います。(桜いをり=2年)