第46回全国高校総合文化祭(とうきょう総文2022)の将棋部門・女子団体戦が8月3日、4日に行われ、全国から36校が出場。関西大倉高校(大阪)が決勝トーナメントを制し、全国優勝を飾った。(中田宗孝)
2年トリオで切磋琢磨(せっさたくま)
関西大倉高校(大阪)は、主将の岸本梓沙さん、副将の神吉咲良さん、三将の彈光栞さんの2年生トリオで、全国大会決勝まで勝ち進んできた。
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主将・副将・三将の3人1チームによる今大会の団体戦(男女別)では、対戦校の同将同士で対局し、勝利数の多いチームが勝ちあがる。決勝トーナメントでの1選手の持ち時間は15分、時間を使い切ると1手30秒未満の秒読みで指すルールで対局を行った。
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相手の隙探す「粘りの将棋」
決勝は、今大会の予選1回戦でも対戦した日本大学三島高校(静岡)との再戦となった。主将の岸本さんは、予選では日大三島の選手に負けていたが、決勝戦では勝利を収めた。「私の戦法を予選のときとは変えて対局に挑んだんです。終始、落ち着いた将棋を指せたと思う」
副将の神吉さんは、予選でミスが目立った序盤を修正して決勝トーナメントに臨んでいた。「宿泊所で序盤の戦い方を確認し直しました。たとえ終盤で形勢が不利になっても、相手の隙を探す“粘りの将棋”ができた」と語る。
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「みんなの力」で優勝つかむ
決勝戦では敗れて「めっちゃ悔しい!」と話す三将の彈さん。だが彼女は、決勝トーナメント2回戦で、昨年の全国優勝校の松山東高校(愛媛)から1勝を挙げ、強豪撃破に貢献した。
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岸本さんは「松山東戦では私が負けたから、2人が勝ってくれて感謝しかない。みんなの力でここまでこれた。優勝できてうれしい」と微笑んだ。