世界の高校生が物理の難問を解いて競う第52回国際物理オリンピック(IPhO2022)が7月10日から17日にオンラインで開催され、日本代表として中高生5人が出場。銀メダルを3人が、銅メダルを2人が獲得した。文部科学省と物理オリンピック日本委員会が7月19日、発表した。
中止の危機を乗り越え開催
大会は大学などの教育を受けていない20歳未満が対象で、世界75カ国・地域の368人が参加。
本来はベラルーシで開催予定だったものの、ロシアによるウクライナ侵攻問題のため一時は大会そのものが中止に追い込まれた。その後、スイスが代替主催国として手を挙げ、今回の開催が決定した。
日本代表全員がメダル獲得
国際物理オリンピックでは、成績上位者の上位約8%に金メダル、約17%に銀メダル、約25%に銅メダルが送られる。日本代表5人の成績は次の通り(敬称略)。
- 大倉晴琉(おおくら・はる=埼玉県立大宮高校3年) 銀メダル
- 三宅智史(みやけ・さとし=愛知・東海高校3年) 銀メダル
- 埜上照(のがみ・てる=宮城県仙台二華高校3年) 銀メダル
- 喜多俊介(きた・しゅんすけ=筑波大学附属駒場中学校3年) 銅メダル
- 山下航弥(やました・こうや=大阪教育大学附属高校天王寺校舎3年) 銅メダル
来年は日本で開催
2023年の第53回国際物理オリンピックは日本で開催される予定。