私の父は、毎日作業服で仕事に出かけていきます。工場や発電所などの「エネルギープラント」の設備工事を監督する仕事をしているのです。いったいどんな仕事をしているのか、聞いてみました。(高校生記者・たびびと=3月卒業)
汗を流して動くのが楽しい
―どんな仕事をしているの?
工場設備のパイプ、タンクやモーターなど、工場を動かすのに必要不可欠な部品を設置する作業を監督しているよ。
工事現場で作業員の方々に指示を出したり、作業中の進捗管理を行ったりして、工事が安全に進むようにサポートをしているんだ。
―なぜこの仕事をしようと思ったの?
建築を学んでいた学生時代、現場で工事の手伝いをするアルバイトで働き、実際に体を動かして働くことに惹かれるようになったからかな。大変なこともあるけど、汗を流して動くことは楽しいよ。
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設備ができたときの達成感がすごい
―やりがいを感じる瞬間は?
工事が終わって、新しくできた設備を見たとき。「ここは自分が担当して完成させた」という達成感がすごいよ。
―どんな技術が必要なの?
「建築士」「施工管理技士」などの資格を取って、建築についての専門知識を身に付けることが必要だと思う。専門知識については大学で学び、その後に資格を取ったんだ。実際に仕事をする中で身に付いてきた部分も大きいよ。
―この仕事に向いているのはどんな人?
「ものの仕組み」に興味がある人だな。建物の裏側の部分に興味がある人は、楽しんで仕事ができると思うよ。
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―この仕事は将来、どんな風に変わっていくと思う?
環境問題への対策や、技術の革新が進んでいくと思うよ。環境にやさしい素材や、作業ロボットができるんじゃないかな。
―高校生に向けて、一言!
高校生の皆さんが、将来どんな分野に行っても、「自分で経験すること」を心がけることが大事だと思います。だから、さまざまなことにチャレンジしてください!
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【取材後記】人々の生活支える仕事の大切さ実感
仕事内容から未来への夢のある話まで聞くことができて、貴重な体験でした。コンピューターでの仕事が多い現代ですが、父のように、暑くても寒くても現場に出て、私たちの生活を支えている人々がいることも、忘れてはならないでしょう。これからは、工事をしている方々を見かけたら、より一層感謝の気持ちを持っていたいと思います。