この春、52 人の1年生が入部し、部は146人の大所帯となった。入部者はほとんどが初心者。県大会に向けて先輩たちから合唱の基礎を学ぶ。 (文・写真 野口涼)
部員は入部時にもらったニックネームで呼び合う。先輩後輩の壁をなくすためだ。大会には常に全部員で臨む。顧問の吉田みどり先生は「みんなに、いつでも幸せな気持ちで歌ってほしいので、出場者をオーディションで選ぶ発想はありません」と話す。
昨年は全日本合唱コンクールに初出場を果たし、銀賞に輝いた。今年より少ない114人で臨んだが、出場校の中では最多。14ものパートに分かれ、迫力ある合唱を披露した。部長の岩渕聖子さん(3年)は「1年生に教えるのは大変です。でも、人数が多いと、表現の幅が広がるので楽しい。歌うことの楽しさで、団結しています」と語る。
2011年からは、男子校の埼玉・川越高校の音楽部と協力し、互いの定期演奏会で混声合唱を披露している。岩渕さんは「音楽の世界が広がる貴重な体験です。お互いに高め合っていきたい」と話す。