教科が増え、内容も濃くなる高校での学習。高校では、中学以上に授業時間以外の「自習」が大切になります。集中して、効果的に成績を上げるのに役立つ、高校生記者たちの勉強方法を紹介します。
「効率アップ」が必須!
勉強時間には限りがあります。集中して効率よく進められるよう、自分で環境や方法を見つける必要があるようです。
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【1】場所で勉強内容を変える
集中できない家では英語の音読や一日の復習、塾や学校の自習室では問題演習と、場所で勉強内容を変えていました。解けなかった問題は解答に書き込みして解き直したり、教科書や参考書を見直し。理系科目が苦手だったので、自分の言葉で解答を説明できるようにしました。(みかみ=3月卒業)
【2】集中できる環境を見つける
高校生になると、特に部活動や習い事で忙しい人は「より短時間で質の高い自習」が求められます。私も放課後は週6日部活動と習い事です。入学当初は、早めに帰宅しても習い事までの間だらけてしまいました。2年生になってから、図書室で過ごすようにしました。周囲の環境も良く、自分の「ゾーン」に入れるので短期集中の勉強にはとてもお勧め!(ユエナ=3年)
【3】先生からの課題をしっかりこなす
高校では先生によって授業の進め方が大きく異なり、予習が必須な教科がいくつかあります。私の学校では英語は予習ノートをやっているか、古典では現代語訳を確認されます。事前にやるプリントを配られることも。先生に言われた分をしっかりとやっていれば、予習は教科書を見る程度で良いと思います。(ワイヤレス芥子=2年)
【4】予習復習、問題演習を習慣化
高校では、英単語の暗記量が半端じゃなく増えます。通学途中のバスや電車の中で、単語帳を見て暗記するのは必須です。中学校ではノートをまとめるなどで期末テストなどの対策は取れていましたが、高校では実際に問題数をこなさないと、点数が取れないようになります。次の日の予習、その日の復習をしておくと、スムーズに授業に参加できます。(まげまげ=3年)
「目標」や「内容」を見定めよう
「何のために」「何に取り組むのか」をきちんと決めてから取り掛かることも重要です。
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【5】大学受験意識する信念を
高校受験では、主なライバルは志望校の通学圏に住んでいる同級生ばかり。しかし大学受験や、その先に待ち受ける競争は、より大きい集団との戦いです。自習は、中学生より多くの量、高い質を求められますが、自分の信念を持って取り組むことがなにより大切です。(Spareribs=3年)
【6】スケジュール管理が大切
授業は、予習した前提で進むので、追いつくのが大変。最も時間がかかるのは、英語の日本語訳や古典の現代語訳です。
週末こそ勉強のチャンス。特に部活動をしている人は、土日に課題がたまることがよくあります。課題に予習に復習に……と最初の頃は頭が回りませんでした! 今のうちにスケジュール管理をする力をつけておいて。日曜日に「今週1週間やること」、月終わりに「来月すること」をまとめ、先を見据える練習をしてください!(めておーら=3年)
【7】間違いをノートにまとめる
自分が間違えたことをまとめる「秘密ノート」を作っていました。主に古典や英語、社会などの模試や定期テストで間違えた問題を付箋に書いてノートに貼っています。オリジナルの語呂合わせなどを使い、次に生かすための資料にしていきます。
まとめ方のコツは「時間をかけないこと」! 格好良くすることよりも、それを何度も繰り返し見返すことの方が何倍も重要です。1年生の頃からコツコツやると、3年生の夏から冬にかけて効果が現れます。(ソワレ=3月卒業)
【8】わからない問題はその日に解決
「理解できなかった問題をそのまま放置していたら、それが定期テストに出た」なんてこと、ありませんでしたか? 大事なのは自習時間の過ごし方。理解できなかった問題はなるべくその日に解決しようとしています。もう一回考えてみたり、それでも分からない場合は先生に質問しにいったりしています。(ピーチソング=2年)
一人じゃない! 補習も活用しよう
学校で学習のサポートをしてくれることもあるようです。
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【9】学校の学習サポートも活用しよう
学校で課外補習があるなら、取るほうが良いと思います。大学の記述の2次試験など、発展的な内容を扱っていることもあり、学校のサポートを利用して予復習をすれば力がつきます。(みかみ=3月卒業)