東京大学は2月15日、2022年度一般選抜で、新型コロナウイルスの影響で大学入学共通テストを受けられなかった4人の受験を認めることを明らかにした。通常の受験生とは別の方法で合否判定するという。

文部科学省は、新型コロナの影響で共通テストを受けられなかった受験生の受験機会確保を各大学に求めている。東大は、該当する受験生に出願にあたって申し出るように求めていた。

オンラインで記者会見した東大の入試担当幹部ら

15日に記者会見した入試担当の藤垣裕子理事・副学長によると、共通テストの本試験も追試験も受けられなかった受験生4人の一般選抜受験を認めた。文科省の通知に従い、本試験と追試験のいずれかで新型コロナ感染または濃厚接触者となったことを「医師の診断書や保健所名などの客観的証拠を求めて確認した」という。

東大は、共通テストの点数を110点に換算し、2次試験(個別試験)の点数440点とあわせて合否判定する。該当の4人については、過去のデータに基づき、個別試験の結果から共通テストの点数を推定し、募集人数とは「別枠」で合否判定するという。

藤垣理事・副学長によると、申し出のあった受験生は他にもいたが認めなかったという。

東大の一般選抜は9507人が志願し、共通テストの点数による第一段階選抜に8650人が合格した。