東京大学の2022年度入試の志望者数や難易度・偏差値、第一段階選抜(足切り)の予測を河合塾が共通テストリサーチの結果を基にまとめた。
出願予定者は前年の105%に増えており、大学入学共通テストの平均点低下の影響はみられない。
科類別にみると、文科一類(前年比113%)、文科二類(102%)、理科二類(127%)、理科三類(116%)で増え、文科三類(96%)、理科一類(97%)は減った。文科一類は前年入試で合格最低点が最も低かったこと、理科二類は前年入試で理科一類より合格最低点が低かったことが影響しているようだ。
合格可能性50%の目安となる共通テストの「ボーダー得点率」は、文科一類・二類・三類が81%、理科一類85%、理科二類84%、理科三類88%で、いずれも前年より下がっている。東大志望者も共通テストでは苦戦しており、グラフの通り、文科・理科とも高得点層は減っている。河合塾は「共通テストの点数が(目標より)低くてもチャンスはある」とみている。
東大は、共通テストの配点比率が低く、個別試験のウエートが高い。合格可能性50%の目安となる2次試験の偏差値は、理科三類が72.5、他5科類は67.5だ。
共通テストの点数による第一段階選抜は、全科類で行われると予測している。
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