模擬国連の練習会の様子(浅野高校提供)

 

「大使」になって国際問題を議論

高校生が国連を模した会議で国際問題について議論する「高校模擬国連」の新しい大会「第1回全国高校教育模擬国連大会」(主催・ユネスコ・アジア文化センター、全国中高教育模擬国連研究会)が8月7・8日に東京で開催される。議題は「核軍縮」。6月14日まで参加者を募集中だ。

模擬国連は、参加者が世界各国の大使役となり、国連を模した会議で国際問題解決に向けて議論する。参加者は担当国について事前に調べた上で、会議ではその国の国益を念頭においた提案や交渉をしながら国際合意をめざす。国際問題の知識だけでなく、思考力や表現力、交渉力が求められる。100年近く前に米国ハーバード大学で始まったとされ、日本でも高校・大学で取り組みが広がっている。

初心者も学びながら参加可能

高校生の模擬国連大会としては、毎年11月に開かれる「全日本高校模擬国連大会」があるが、同大会の出場には書類審査があり、公式のスピーチや文書作成は英語で行われる。一方、新大会「全国高校教育模擬国連大会」は、「初心者でも学びながら参加できる入門型の全国大会」という位置づけ。使用言語は日本語とし、定員(700人)までは先着順で応募を受け付ける。「高校生の高校生による高校生のための大会」をうたい、運営にあたる生徒実行委員会が組織されている。

高校1~3年生が対象。原則、2人1組で、1校32人まで応募可能。参加費は1人3000円(予定)。顧問の先生を通じ学校単位で応募する。国立オリンピック記念青少年総合センター(東京・代々木)で開催し、宿泊が必要な場合は各校での手配が必要だ。

詳しくは公式サイトを参照。