皆さんはプレゼンテーションアプリ「TED」を知っていますか? TEDは、英語で行われたプレゼンテーションを無料で見ることができるアプリです。TEDを使った私の英語リスニング学習法について紹介します。(高校生記者・ソワレ=3年)

TEDはリスニング対策に役立つ

私は、次のようにTEDを使ってリスニングの勉強をしています。

最初に、TEDを利用するためのパソコンを用意し、アカウント登録を行います。その際、TEDのトップ画面で興味のあるカテゴリーを選んだ後に、自分のメールアドレスを入力します。そして、送られてきたメールからアカウント登録を行います。

TEDにはこのような動画がたくさんある

すると、設定したテーマの動画が届きます。興味のある動画が見つかったら、最初に日本語字幕をオンにして動画を視聴し、内容をつかみます。

まずは字幕付き→慣れたらオフ

次に、字幕の言語を英語にして同じ動画を視聴します。この時に、動画の音声の後について音読をします。慣れないうちは動画の再生速度を少し遅くするとよいでしょう。

英語がよく聞き取れるようになったら、字幕をオフにして同じ動画の後について音読します。動画の再生速度は元に戻しましょう。

TEDにはスマホアプリもありますが、動画の再生速度が変更できないため、パソコン版を利用するのがおすすめです。

学習時間は大体1回につき30分くらいです。

人種差別の実態を学べる

TEDには「fight racism」すなわち「人種差別と戦う」という、人種差別に関する動画がまとめてピックアップされたコーナーがあります。これは文系理系問わず見るべきだと思います。

近年BLM運動やアメリカでのアジア系住人に対するヘイトクライムの増加により、この分野は注目されており、これらの動画を見ることは入試対策に直結するかもしれません。

実際に、早稲田大学法学部の2020年度入試の英語で人種差別に関する長文が出ています。

短めの動画を選んで

TEDを利用した英語学習は正しく行うと効果的ですが、注意点もいくつかあります。

1つ目は長すぎる動画を選ばないということです。経験上、1本の長さが10分以上の動画を選ぶと挫折する可能性が高いです。

2つ目は、この学習をする前に、ある程度の単語と文法を身に付ける必要があるということです。単語や文法がわからないと英語の意味を取るのに苦労します。

目安として、共通テストの英語のリーディングが7割くらいとれるレベルはあったほうがよいと思います。そうでない人は、学校の英語表現の教科書を見直してからにしましょう。

普段使っている教科書と文法書、参考書

私はこの学習方法を昨年の秋ごろから始めました。その結果、2月ごろの河合塾の全統共通テストマーク模試のリスニングで自己最高の偏差値69.8が出ました。

英語の成績は、すぐには上がりません。だからこそたくさん努力する必要があります。それなら、楽しく努力したほうがいいと思います。

TEDには、英語学習抜きに楽しい動画が多いので、息抜きにもなります。皆さんもTEDを使って楽しく英語のリスニングの力を上げませんか?