私の母は、幼稚園の先生をしています。幼稚園の先生はどのような仕事をしているのか、なぜこの仕事に就こうと思ったのか、インタビューしました。(高校生記者・Rinka2)

7時前には幼稚園に登園

―1日の仕事内容を教えて!

7時前には幼稚園に着くようにして、子どもたちが登園するまでの間に教室をきれいにしておいたり、打ち合わせをしたりしているの。

9時前に子どもたちが登園してくるので、そのタイミングで登園確認をするよ。9時ごろから朝の会をし、終わったら、外やお部屋の中で子どもたちが遊ぶ時間だよ。

―朝早いんだね。どんな風に遊ぶの?

外にいるときは、子どもたちがけがをしたり事故が起きたりしないように、交代で見守りをしているよ。お部屋の中では、おままごとや工作、本の読み聞かせをすることもあるよ。

いつも使っているお弁当箱

お昼ご飯はみんなお弁当を持ってきて食べるよ。このタイミングで私たち先生もお昼ご飯を食べるの。お昼は、簡単にパッと食べられるおにぎりやサンドイッチをよく食べているよ。

―食事内容も考えているんだね。午後は何するの?

お昼を食べ終わったら教室で絵本を読んだり、折り紙をしたり、落ち着いた遊びをして帰るまでの時間を待つの。

2時から3時ごろは、バスに乗り子どもたちの見送りをして、戻ってきたら1日の反省会をするよ。その後は事務作業や明日の準備をして、早いときは5時ごろ、遅くても7時前には園を出て、家に帰るよ。

急に泣く子供にあたふた

―幼稚園の先生になって大変だなと思うことは?

新人のときは、子どもとの接し方が分からなかったり、急に泣き出されてしまったりしたことがよくあって、そのたびにあたふたしてしまっていた。

あとは、子どもたちにうまく話が通じていなかったり、覚えないといけないこと(子どもの名前やアレルギーの情報など)もたくさんあるからそこも大変かな。

今はもう慣れてきてあたふたすることは少なくなったよ。

子どもの成長を毎日見られる

―やりがいはある?

子どもたちの成長が毎日見られることが一番のやりがい。

今までできなかったことができるようになったり、今まできちんと座って話を聞くことができていなかった子が先生の言うことをちゃんと聞いて、話を聞けるようになったり……。

人見知りで引っ込み思案だった子が明るく楽しそうにお友達と遊んでいたり。子どもたちの毎日の成長を間近で見られることは、本当にうれしいことだなと思うわ。

あとは、保護者の方から感謝の言葉をいただくこともあったりして、それもやりがいの一つであるなと感じているよ。

子どもたちの成長を毎日見られることが一番のやりがい(写真はイメージ)

―どうして幼稚園の先生になろうと思ったの?

母(筆者の祖母)が幼稚園の先生をしていたからと、中学の時に近所の幼稚園に職場体験に行ったことがきっかけだよ。

【編集後記】仕事で一生懸命な母は憧れの存在

今回母にインタビューしてみて、家では見られない母の姿が見られたような気がしました。幼稚園の先生は、資格が必要だということは初めて知りました。

母は私の祖母と同じように、仕事も家事も一生懸命な女性です。私にとって母はあこがれの存在です。母は、仕事をすることが楽しいと言っていました。今は、私には夢がありませんが、自分が楽しいと思えるような職業に就きたいと思いました。