早いもので今年もあと残りわずか。新型コロナウイルスの影響で、生活にさまざまな変化が起きた一年でした。高校生に2020年を振り返ってもらい、自分の周りで起きた「一番悲しかったこと」を聞いてみました。

コロナで休校、高校生活が失われた

新型コロナウイルスの影響で休校を余儀なくされました。当たり前に送っていた高校生活が失われて悲しい思いをしたという声が上がりました。

登校できなかったことが悲しい

休校期間で友達と会えなかった

今年一番悲しかったことは、コロナ禍で学校が休校し、しばらくの間登校ができなかったことです。

毎日学校へ登校することができなくなった期間が数カ月間あり、その際に毎日学校に行って友達と話すことがいかに楽しかったことだったかを知りました。(朝倉七緒=2年)

オンライン授業の質で差が出た?

コロナ後のテストの成績がひどかったことがとても悲しかったです。

休校中も毎日10時間を目指して友人と共に勉強していました。ですが、塾のオンライン授業を受けていた人たちに負けたのか、順位が下がってしまいました。

今度は後期の中間テストがあるので、前期の中間で失敗した分の取り返しを目指しています。(早弁の鬼=2年)

行事や部活がなくなった

新型コロナ感染拡大を防止するために、さまざまなイベントが中止になりました。部活の発表の場であるコンサートや発表会、大会も例外ではありませんでした。

コンサートも中止に(イラスト=高校生記者・ひなたさん)

部活のコンサートができなくなった

今年一番悲しかった事は、コロナの影響で中学校生活最後の部活のコンサートが中止になったことです。

高校入試が終わり友達とその日のために一生懸命練習してきたので、中止になったと聞いた時には、すごくショックで泣いている人もいたことを覚えています。

三送会ももちろん中止になったため、後輩たちに感謝の気持ち等を直接伝える事ができなくて、本当に残念です。コロナが収まったら、中学校に行き、感謝の気持ちをしっかりと伝えたいです。(Rinka=1年)

演奏を発表する機会が全部中止に

私が一番悲しかったことは、コロナの影響で部活の大会がことごとく中止になってしまったことです。

私は吹奏楽部に所属しているのですが、昨年度の定期演奏会から春、夏のコンクール、体育祭、文化祭、地域の演奏会や学校説明会など、数え出したらキリがないほどの本番がなくなってしまいました。

私はこの部活に入るために高校を選んだのに、後悔せざるを得ないくらいショックを受けています。(あかいあめり=2年)

やりたいことができなかった

旅行やイベント……楽しみにしていた予定がコロナの影響でできなくなってしまった人もいました。早く終息して、普段通りの生活が戻ることを願うばかりです。

楽しみにしていた予定もなくなった

旅に行けなくなった

ライトアップされた清水寺の本堂と桜。新学期に向けて晴れやかな気持ちになれた

今年一番悲しかったことは、趣味である一人旅に行けなくなったことです。

コロナが流行する前は気軽に旅行ができたので、よく京都や大阪、奈良に行ったものです。家にいながら写真を見返しては、清水寺や東大寺に行ったことを懐かしんでいました。

コロナが終息する見通しは立ちませんが、今は今後の旅の計画を立てることで悲しさを紛らわせています。次は部活の全国大会で訪れた佐賀県を旅したいと願っています。(かんちゃん=3年)

東大寺への一人旅で出会った鹿

東京オリンピックを楽しみにしていたのに

新型コロナウイルスによって学校が一斉休校になり学校の行事がなくなったり、楽しみにしていた外部のいろいろなイベントがなくなってしまったことです。

中でも特に東京オリンピック・パラリンピックが今年なくなってしまったことが驚いたし、ショックでした。東京オリンピックの観戦チケットを持っていましたし、できればボランティアに応募しようとしていました。来年開催される事を祈ってまた応援したいと思います。(ちーちゃん=3年)

再会の約束を果たせなかった

1番悲しかったことは、ホストファミリーに会えなかったことです。

昨年の夏に友達とアメリカにホームステイして、「また来年のゴールデンウィークにもおいでよ!」と誘われていました。ギリギリまで粘りましたが、新型コロナウイルスの影響でその夢もかないませんでした。

私たちは受験生になり、受験が終わるまでは忙しい日々が続くので、受験前にホストファミリーに会える最後のチャンスを失ったことはとても悲しかったです。(はる=2年)