今話題の『呪術廻戦』。暗めで少し怖い表紙が特徴的ですが、1回読んでみるとクセになる面白い漫画です。その魅力を紹介します。(高校生記者・なお=2年)

呪術師になった高校生の戦いの日々描く

『呪術廻戦』芥見下々著(ジャンプコミックス、440円=価格は1巻、税抜)

人々のあらゆる負の感情が結集し、形となった「呪霊」。これらは時に、人々を死へと導いてしまう……。

呪霊を祓う(=倒す)には呪いを使うしかなく、呪いを扱うための「術式」を生まれつき持った人間、呪術師が日々街の平穏を守っています。

『呪術廻戦』芥見下々著(ジャンプコミックス、440円=価格は1巻、税抜)(C)集英社

普通の高校生だった主人公・虎杖悠仁は、術式を持っていませんでしたが、ひょんなことから呪いの王・両面宿儺の魂をその身に宿してしまいます。その後、呪術高等専門学校へ入学し、呪術師への道を歩き始めます。『呪術廻戦』は、そんな呪術師と、呪霊や呪術を悪用する呪詛師との戦いを描いた物語です。

祖父の遺言を守る主人公に惹かれる

両親がいなかった虎杖にとって、祖父の遺言「オマエは強いから、人を助けろ」「手の届く範囲でいい。救える奴は救っとけ」が胸に残る大切な言葉となります。

虎杖には術式がありませんでしたが、驚異的な身体能力と祖父の言葉を胸に戦い続けます。ただただ物事に突っ込んでいくだけでなく、時には言葉なしでも相手の気持ちを汲み取り、思いやるシーンもあります。

魅力あふれる虎杖が私は好きです。

バトルシーンがかっこいい

生まれ持った能力だけが全てじゃない、バトルシーンがかっこいいんです。

術式には、戦いに有利なものもあれば、一見そうでないものもあります。それでも、自分の術式を生かした戦闘スタイルをそれぞれが考え、自分の持てる全てを出して戦う姿がかっこいいんです!

戦闘シーンでは、それぞれのキャラがたくさんのことを考えながら戦っているのでとても密度が濃く、読むのに時間がかかりますが、とてもおもしろく見どころの一つになっています。

なおさんの集めた単行本

10月にアニメの放送が始まり、人気が高まってきている『呪術廻戦』。今後の展開から目が離せません。興味を持った人には、アニメがパッと見れておすすめです。おもしろいなと思ったら、ぜひ漫画も手に取ってみてほしいと思います。