感動できるオススメの漫画を高校生記者に紹介してもらいました。(価格は1巻、税抜)

主人公の前向きな言葉が心に響く

『弱虫ペダル』渡辺航著(少年チャンピオンコミックス、454円)

アニメ化も実写化もしてる人気作品

『弱虫ペダル』は、スポーツ青春漫画では珍しい、自転車競技部、ロードバイクに高校生活を掛けた熱い戦いを描いた漫画です。なんといっても主人公の小野田坂道のすごさ、意外性にひかれます。仲間やライバルと切磋琢磨するからこそ生まれる絆も見逃せません。

「頑張らないと期待なんかされない」

これは漫画で私が特に好きな言葉です。私がチャレンジするとき、前向きにさせてくれる言葉です。彼らの一つひとつの言葉も必見です。

弱虫ペダルの一つの魅力として、スポーツではマイナーなロードバイクを取り上げているという点もあります。きっと、自転車競技のすごさにもハマるはずです。

読者の心にいろいろな方向から響く『弱虫ペダル』、アニメ化、実写映画化もされているのでこの機会に読んでみてはいかがでしょうか。(神崎リン=2年)

『弱虫ペダル』渡辺航著(少年チャンピオンコミックス、454円)

メンバーとの絆に感動

私がお薦めしたい感動できる漫画は、渡辺航さんが描いた『弱虫ペダル』です。秋葉原が好きなオタク高校生、小野田坂道は最初アニメ研究部に入ろうとするが、部員数減少のため活動を休止しており、必要人数をうまく集めることできなませんでした。のちに同級生、今泉俊輔と自転車レースで勝負することになり……! 自転車に出会い、総北高校自転車競技部に入りインターハイで優勝するためにしのぎを削ります。

どんどん自転車にはまっていく小野田坂道に目が離せません! 特にインターハイでの自転車競技部のメンバーとの絆に感動します。

今話題のKing & Price永瀬廉さん主演で今夏、映画化もされており漫画は累計発行部数2500万部を突破したスポーツ青春漫画。読んで胸を熱くしてみてはいかがでしょうか。(ながたにえん。=1年)

神様と中学生の絆に涙

『ノラガミ』あだちとか著(講談社コミックプラス月刊マガジン、450円)

私が感動した漫画は、あだちとかさんの『ノラガミ』です。既刊22巻で、現在も月刊少年マガジンで連載中です。

中学3年生の冬、ヒロインの壱岐ひよりは、交通事故に遭い幽体離脱しやすい体質になってしまいました。そんなときひよりが出会ったのは、住所不定で無職の自分を神だというジャージの男、夜卜でした。ガサツでヘタレで口の悪い彼は社も持たない無名の神で、武器として神に仕える死霊の神器にも見放されていましたが、そんな彼は新たな神器の雪音と出会います。

この漫画はコメディ要素も多いのですが、シリアスシーンになると雰囲気がガラリと変わります。夜卜と雪音はもちろん、あまたいる神様と神器の絆も涙なしには読めません。(猫崎夜空=3年)

『ノラガミ』あだちとか著(講談社コミックス月刊マガジン、450円)

残酷な現実に立ち向かう姿が胸をうつ

『がっこうぐらし!』海法紀光原作 千葉サドル作画(まんがタイムKRコミックスフォワードシリーズ、590円)

私が感動した漫画は海法紀光さん原作の「がっこうぐらし」、全12巻です。

「学園生活部」というクラブ活動に参加している丈槍由紀、恵飛須沢胡桃、若狭悠里、直樹美紀の4人と教師である佐倉慈で毎日楽しく活動しています。終わりの世界という残酷な現実を少しでも忘れるために……。

千葉サドルさんのかわいらしいイラストと残酷な内容やそれぞれのキャラクターの過去がギャップになり印象的な作品です。作中感動するシーンは多々ありますが、中でも卒業シーンとラストの展開が感動的で、またキャラクターの表情も相まって胸が苦しくなります。学園に唯一取り残された少女たちの葛藤や成長をご覧ください。(猫崎夜空=3年)

『がっこうぐらし!』海法紀光原作 千葉サドル作画(まんがタイムKRコミックスフォワードシリーズ、590円)

ドSな先生と生徒との微妙な関係

『センセイ君主』幸田もも子著(マーガレットコミックス、400円)

この漫画はある日担任の代わりに入ってきたイケメン教師、弘光先生に主人公さまるんこと、佐丸あゆはが恋してしまうという話です。自信はないけどいつもガッツなさまるんとそんな様子を見ていつも笑う弘光先生の関係がすごく微妙な関係なところもまたいいですね。

ドSな弘光先生にガツガツ入り込むさまるんもかわいいです。また弘光先生の「俺を落としてみなよ、落ちないから」と言いつつ次第に落ちてく弘光先生もいいですね。ここの宣戦布告のシーンは名シーンですね。同じ高校生としてどこか共感を持ってしまう漫画ですのでぜひ読んでみてください。(はるぽん酢=1年)

『センセイ君主』幸田もも子著(マーガレットコミックス、400円)

種族を超えた感動の和解に心が温まる

『転スラ日記 転生したらスライムだった件』原作:伏瀬 漫画:柴 キャラクター原案:みっつばー(シリウスKC、630円)

三上はある日通り魔に刺された…と思ったら、異世界でスライムに転生していました。そこで得た「捕食者」と「大賢者」の二つのスキルを使って、魔物の世界に踏み込んでいくスライム(元人間)の大冒険を描いた漫画です。

転生時にリムルの名をもらった主人公は異世界でさまざまな魔物に出会います。彼らは見たこともないスライムに敵意むき出しで攻撃を仕掛けてきますが、リムルの持つ人間らしい心に次第に惹かれ、リムルを慕うようになります。リムルも人間界では何の取り柄もない人間でしたが、異世界で自分を頼ってくれる者の存在に気づき、自分がその世界を担うことに意義を見いだします。

ハラハラドキドキの大冒険の中でも種を越えた戦いの先にある感動の和解を感じ、読んで心が温まること間違い無しです。ぜひ、「転スラ」読んでみてください。(ぷらむ=3年)

『転生したらスライムだった件』伏瀬原作 柴漫画 キャラクター原案みっつばー(シリウスKC、630円)