オススメの漫画を高校生記者の服部佑さんに紹介してもらいました

舞妓さんを元気にする料理って?

『舞妓さんちのまかないさん』/小山愛子著(少年サンデーコミックススペシャル、600円=価格は1巻、税抜)

この漫画は、京都の屋形で「まかない」として働く主人公キヨの料理を通じて、京都の舞妓さんたちの日常を描いています。

『舞妓さんちのまかないさん』小山愛子著(少年サンデーコミックススペシャル、600円=価格は1巻、税抜)

キヨは、舞妓たちが仕事場であるお茶屋さんやおけいこ場で「気張る」(がんばる)ことができるように、毎日の料理を作っています。

頑張る幼馴染を料理で支える

元々キヨは、幼なじみのすみれと舞妓さんを目指していましたが、「向いていない」と言われてしまい、偶然まかないとして働くことになりました。すみれは、どこまでも努力できる少女で、稽古が終わっても自主練習に励んでいます。無理をしてしまうこともあるすみれを料理で支えるのがキヨなのです。

そんな2人の出身地は青森県。青森県のご当地グルメもたびたび登場します。原作者の小山愛子先生も青森県出身なので、その魅力やおいしさが存分に伝わってきます。

明日から頑張ろうと思える

私は偶然本屋さんでこの漫画を見つけ、絵がすてきなのと物語の中心が「舞妓さんと料理」ということで「おもしろそう」だと思い、読み始めました。そして、私はキヨたちと同じ青森県出身の人間なので、ご当地グルメが登場したときはとても感動しました。「イギリストースト」(青森のご当地パン)が登場したときは特に!

また、すみれのまっすぐに稽古に取り組む姿、キヨが舞妓さんたちを支える姿、周りの人たちの温かさを見ていると「自分も明日からまた頑張ろう」と思えるのです。

小学館漫画賞も受賞した「舞妓さんちのまかないさん」を読んで癒やされてみませんか? 

アニメ化も決定しているので、原作の雰囲気も知って、ぜひ楽しんでみてください。(高校生記者・服部佑=3年)