仮面ライダーシリーズは、1971年から始まった石ノ森章太郎原作の特撮テレビドラマシリーズです。仮面ライダーは昭和、平成、そして令和の時代で、姿は違うもののたくさんの人を守るため戦ってきました。そんなライダーたちの変わらぬ魅力、そして世代を超えて愛され続ける理由を考えてみました。(高校生記者・服部佑=3年)

全てのライダーに共通する魅力

私が仮面ライダーにはまるきっかけは、弟の誕生です。13歳差で生まれた弟の影響で見た、「仮面ライダービルド」(2017年放送)からファンになりました。

はまってから、過去の作品をいくつも見て気づいたことがあります。「どれだけ自分が苦しくても希望を捨てず周りの人全員を全力で守る」ということ。そんな性格だからこそ「信頼できる仲間ができる」んです。

それは、全てのライダーに共通する変わらない魅力なのです。

この「単純だけど現実ではむずかしい」共通点は、仮面ライダーが子どもにも大人にも尊敬され、憧れとなる理由なのだと思いました。

服部佑さんの家にあるグッズ

仮面ライダーの進化

変わらぬ魅力がある一方で、仮面ライダーは進化し続けています。そのひとつが時代に沿った職業や登場人物です。

特に「平成ライダー」(平成で誕生した仮面ライダー)からは、さまざまな職業を通して人々を守り、命の大切さを伝えていると思います。職業は警察官や医師、物理学者などなど。そしてなんと、現在放送中の仮面ライダーゼロワンの主人公はAI企業の社長です!

それに加えて、同作では女性ライダーが登場します。女性が正式な仮面ライダーになることは初めてなので本当に驚きました。同じ女性として、とてもうれしかったです。

宮城県石巻市の石ノ森萬画館を訪れた

どんな世代の方でも

ちなみに私が1番好きなシリーズは「仮面ライダー電王」です。この作品は電車、おとぎ話、時空が鍵になっています。主人公は、本来は敵である怪人の「イマジン」と協力して、人々の過去、現在、未来を守ります。私は、仲間思いで肝心なときに頼りになる「モモタロス」というイマジンが特に好きです。

子どもはもちろん、大人にも幼いころと同じように勇気をくれるのが仮面ライダーです。それぞれの立場でまっすぐに戦い続ける仮面ライダーたちをぜひ見てください。そして身近にいる自分にとってのヒーローを探してみてください。(高校生記者・服部佑=3年)

20200603 キャプションに誤りがありましたので訂正しました。