高校の勉強は中学よりも教科が増え、範囲も広く、大変になります。高校生記者のa.i.さんは、中学時代はテストで常に1位。しかし、高校で進学校に入学し、一気に勉強ができなくなってしまいました。人生初めての挫折にどう向き合ったか、話してもらいました。
勉強ができない自分なんて、想像できなかった
私の中学時代は、今思えば本当に輝いていました。
というのも、田舎の1学年100人にも満たない小さな中学校で過ごした私は、テストではいつも1位、たまに2位という成績でした。もちろん、努力があってこその結果でしたが、正直そんな自分と環境にうぬぼれてしまっていました。「自分はできる人間だ」と、信じて疑っていませんでした。
そんな私は当然のように、地域で有名な進学校へと進みました。あの頃は、きっとこの高校でもそれなりにうまくいくと思っていました。勉強ができない自分なんて、少しも想像してなかったです。
ボロボロのテストに心が折れて
でも、新入生テストを受けると、そんな思いは一変しました。
考えても考えても答えが分からない問題、全く足りないテスト時間。そして、返ってきたボロボロのテストと、生まれて初めて目にした3桁の順位。まさに心を折られたような気持ちでした。
それから、高校生活が本格的に始まるにつれて、私の自信はみるみると失われていきました。高校の授業の内容は、中学校と比べるとかなり難しいです。また、進学校である私の学校は、授業スピードがとても速く、学習量が本当に多いです。それに加え、学校が遠くなって帰宅時間も遅いのに、大量の課題に終われ、寝る時間もどんどんなくなる毎日です。
私が夢見ていた、まさに青春とも言える高校生活など、どこにもありませんでした。
志高い仲間と先生に会えて
ここまで私の話を読んで、新生活を不安に思った人もいるかもしれません。
しかし、高校2年生になった今、私はこの学校に入ってよかったと思っています。もちろん、まだまだ満足のいく成績でもないし、毎日本当に大変です。
それでもよかったと言えるのは、志の高い仲間と先生の存在があったからです。みんな大学進学という同じ目標をもって、夢に向かって勉強を頑張っています。自分の学校で順位がいくらよくても、最終的に戦わなければならないのは、全国の学生たちです。今の自分に満足せず、さらに上を目指すことが大切と教えてくれたのは、この学校の仲間たちでした。そして、私たちを支え、応援してくださる先生方がたくさんいます。
自分だけは自分を見捨てないで
だから私がみなさんに伝えたいことは、自分を強く持ってほしいということです。もしかすると、高校生になって挫折し、自分が嫌になってしまうかもしれません。でも、自分だけは自分を見捨てないでください。少しでも上を目指してください。つらくなった時は、友達や先生方を頼ってください。そうすればきっと、自分の未来を輝かせる、本当に充実した高校生活になるはずです。みなさんの新しい高校生活を応援しています!(高校生記者・a.i=2年)