新型コロナウイルスの感染拡大の影響で休校になり、自宅学習をしている人が多いと思います。自宅で勉強していると、集中力を保つのがとても大変ですよね。集中して勉強できる環境の整え方や、学習計画を立てるコツなどを高校生記者に聞いてみました。

勉強をする環境をどのように整えればいい?

自宅学習に力を入れるためには、まず集中できる環境を整えることが大切ですね。スマホの誘惑に負けてしまったり、気が散ってしまったりしないように、自分が勉強に取りかかれる状態を作ることから始めてみましょう。

勉強のための環境を整えよう

まずは机と部屋の環境を整えよう

私は家で勉強するとき、勉強を始める前に必要な環境を完璧に整えることを意識しています。

机の上から勉強に不必要なものを片付ける。スマホやお菓子などつい手が出てしまいそうなものは視界にも入らないようにする。騒音がするならその原因を無くす。寒い、または暑いなら服で調整する、などなど。このとき、服ではなく冷房や暖房で調整すると、極端かつ急激に温度が変化するので、あまりおすすめしません。

勉強以外に考えることが完全に無くなった状態で取りかかると、心身を落ち着かせ、精神をゆっくり確実に、問題を解くモードに傾けることができます。一度始めると集中が切れにくくなる効果もあります。ぜひ試してみてください。(るんるん=1年)

環境が整ったら計画を立てよう

勉強に集中できる環境が整ったら、勉強の計画を立ててみましょう。計画を立てずに取り組むと、だんだんと疲れてきてしまい、うまくいかないことがありますよね。高校生記者に、勉強計画を立てるコツや、集中力を途切れさせない方法を聞きました。

yurinaさんの1週間の学習計画

1週間の勉強計画の立て方を紹介

時間に余裕があるこの期間だからこそ試すことのできる勉強方法をご紹介します。まずは、曜日ごとの1週間の学習計画を立ててみましょう。やる時間、やることを詳細に決めてください。ここでのポイントは、無理な量を課さないこと。自分ができる範囲で設定することで、課題をためてしまったり、途中で挫折したりしてしまうおそれがなくなります。

寝る前の1時間を予備時間として設定し、その日のノルマはその日の内に終わらせることを徹底してください! ペースがつかめてきたら、プラスアルファで課題を追加していきましょう!

学校から新しく指示された課題については、写真の付箋のように追加し、予備時間に行います。決められた時間にけじめをつけて勉強を行うことで、勉強の質が上がること間違いなしです!(yurina=3年)

その日の課題をリスト化する

リストを作って勉強量を可視化しよう

家でも集中して勉強できる、私が実際に取り組んでいる2つの方法を紹介します。

まずは、「毎日同じ時間に勉強を始めて終わる」ことです。家ではチャイムもなくけじめを持って勉強するのは大変ですが、区切りを設けることで勉強が間延びするのを防げます。通常授業のように50分勉強、10分休憩のサイクルを確立できると、なお良いですね!

ふたつ目に、「することリストを作る」ことです。付箋などに、その日にすることを箇条書きで書き出すと、課題や勉強量が可視化できてモチベーション向上につながります。

慣れない環境でも頑張れる、自分に合う方法を見つけてくださいね。みなさんが健康で過ごせますように。(かなかも=2年)

毎日同じ時間に勉強しよう

スケジュール帳に予定を書き込んで意識を上げる

私の自宅学習で集中力を保つコツはまず、スケジュール帳に予定を書き込むことです。それによって、その日その日に「やらなきゃ」という気持ちが芽生えます。

次に、参考書を買うことです。今の時期はモチベーションを保ちにくいですが、新学年の登校再開に向けて参考書を買うことで勉強への意識が上がります。私は先週、好きな先生の参考書を二冊、大人買い(?)しました。

次にスマホを机に置かないことです。スマホを机に置くと、どうしても気が散ってしまいます。私は勉強の合間には、読書や新学年の教科書を軽く読むなど、スマホを使わない休憩をしています。そうすることで集中力を持続させて勉強を再開できます。

今こそ登校再開に向けて一緒に勉強しましょう!(あべしょー=2年)

参考書を買って勉強への意識を上げる

薄い問題集を解いて達成感を得る

まず勉強方法については、「進研ゼミ高校講座」などの薄い問題集を解くことで、達成感を得ることができています。また、休憩として、YouTubeの「Try IT」、無料体験授業の「東進」などの映像授業を聞くのもコツです。

私は、筋トレをしながら暗記の勉強をする工夫をしています。運動不足を解消しつつ、集中力を維持することができるので、おすすめです。

家で勉強することのメリットは、自由度が高い点です。例えば音読をしたり、ベッドの上でリラックスしながら暗記をしたり、昼寝をしたり、アロマを楽しみながら勉強をすることができます。また、誰かに自分を監視してもらい、「勉強しないの?」と声をかけてもらうことで、勉強をする状況を作ることができます。(フェノメナ=3年)

「進研ゼミ高校講座」の薄い問題集がおすすめ

糖分を補給して気分をリフレッシュ

集中力が切れてきたかな、というときには、糖分を補給してリフレッシュしてみましょう! ミントの刺激で目を覚めさせたり、甘いチョコレートで自分にご褒美をあげたりして、気持ちを切り替えてみるといいですね。

がんばったご褒美にチョコレートを

ひと頑張りした後のスイーツは格別

リビング学習は効果的です! 自分の部屋は「リラックスする場所」というイメージが脳に植えつけられているので、なかなかやる気スイッチがONにならず、机に向かっても全然集中できませんでした。そこで、場所を変えると新鮮な気持ちで勉強できました! 同級生の中には家のベランダにテントを張ってそこで勉強している人もいるとか……。

また、一定時間勉強したら甘いものを食べていいというルールを自分の中で作りました。私の定番はチョコレートです。ひと頑張りした後に食べるスイーツは格別です! なんだか自分が「できる人」になったような感覚に浸れます(笑)(Haly=2年)

ミントの刺激ですっきり

ミントの刺激で目を覚めさせる

私の集中できるコツは、潔くやることです。

例えば勉強していても、一日中集中するのはなかなか難しいです。私は眠くなって集中できなくなったら、ミンティアのような刺激があるアメを舐めることにしています。そうすると、一時的でも、鼻に抜けるミントの感じで刺激を受けて目が覚めます。

また時間にもよりますが、お風呂に入るのも目が覚めます。これはすごく効果的だと思います。最終手段では5分ぐらいにタイマーをセットして仮眠をとります。起きたら頭がスッキリします。

あとは、誘惑に打ち勝つために、リビングで勉強し、携帯は傍に置かずに視界に入らないところで充電します。どれも効果あるので試してみてください。(ちーちゃん=2年)

糖分補給でリフレッシュ

小腹が空いたら糖分を補給

学校が休校になり時間はたくさんあるけれど、長時間集中力を保つことは難しいですよね。私は、集中力を保つカギは休憩にあると思っています。人間なので、ずっと集中することは不可能です。ですが、適度な休憩があると、身体も心も回復し、その後の集中力を高めることにつながると思います。

私は勉強のキリが良くなったところで、必ず休憩を取るようにしています。休憩の時間は、簡単なストレッチをして体をほぐしたり、小腹がすいているときは糖分を補給したりして、気分をリフレッシュさせています。休んだ後は、新たな気持ちで集中力も高まり、勉強の効率も上がります。みなさんも、自分に合った休憩方法を考えてみてください!(あい=3年)