高校進学を機に、電子辞書を購入する新入生も多いのではないでしょうか。最近は辞書機能のみならず、勉強がさらに捗る便利な機能をたくさん備えたものがあります。「ビックカメラ有楽町店」のOAコーナー担当の宇野絢奈さんに、電子辞書を選ぶときのポイントや、2020年のおすすめ商品を教えてもらいました。(文・写真 福元まりあ)※価格は2020年3月25日時点。
使いたい教材が収録されているか確認するのがポイント
―新入生が電子辞書を購入するときに、自分に合った機種を選ぶポイントを教えてください。
学校で指定されている機種がある場合は、それを購入するのがいいと思います。特に指定がなければ、学校で使う副教材や単語帳が電子辞書にも収録されているかどうかを基準に決めるといいですね。
価格が抑えられたものや機種によっては、「使おうと思っていた副教材が収録されていなくて困った」ということになってしまうことがあります。購入する前に、どのようなコンテンツが収録されているのかを確認しましょう。
大学受験や英語検定の対策コンテンツが豊富
―高校生向けの電子辞書には、どのような特長がありますか?
昨年に引き続き、英語学習に役立つコンテンツが強化された機種が多いです。特に、大学受験や英語検定の対策ができるコンテンツが豊富です。また、タッチパネルが搭載されているものがほとんどで、迷わず直感的に操作ができます。スマホを日常的に使っている新入生なら、問題なく使うことができると思います。
カシオ「XD-SX4800」(41,180円/税込)英語認定試験サポートコンテンツで実践力まで身につく
―2020年のおすすめ商品を教えてください。
「XD-SX4800」は、高校生のために選び抜かれた220コンテンツで、受験や進学をサポートしてくれます。
特に、英語4技能の強化に対応していて、英語検定の対策ができるコンテンツが多いのが特長です。入試が優遇されるなど受験に活用できる、英検、GTEC、TEAPの3つの英語認定試験をサポートするコンテンツがあります。
英検は1級〜3級まで対応していて、過去問や模擬テストが収録されています。また、GTECには総合対策ブック、TEAPには特化した単語帳が収録されています。
加えて、「総合英語Evergreen」をはじめとした3冊の英文法書が収録されています。英語の基礎から実践力まで身につけたい高校生には、ぴったりの電子辞書ですね。
カシオ「XD-SX4900」(45,310円/税込)さらに英語を強化 TOEIC対策や連語辞典でハイレベルな学習に対応
―さらにハイレベルな英語学習に対応した機種はありますか?
「XD-SX4900」は、さらに英語が強化されていて、240ものコンテンツが収録されています。TOEICテスト、TOEFLテスト対策ができるコンテンツや、より自然な英語が学べる「オックスフォード連語辞典」などが収録されています。
シャープ「PW-SH7」(36,790円/税込)360°回転する画面でスキマ時間の勉強に役立つ
―ほかにもおすすめの機種はありますか?
「PW-SH7」は、360°のオープンデザインが特長です。画面をクルっと360°回転できて、表示方法も横と縦で切り替えられるので、使用シーンに合わせてさまざまなスタイルが選べます。スキマ時間の勉強に役立ちそうですね。
また、手書きした文字の認識機能が向上して、多少乱雑に書いてもしっかりと認識してくれます。キーボードを押したときと画面の遷移も、ほとんどタイムラグがありません。
スマホの操作に慣れた高校生にとって、直感的に操作ができる電子辞書だということができます。
価格を抑えたいなら昨年モデル コンテンツが少ない場合に気をつけて
―価格を抑えたいときは、どの機種を選ぶといいですか?
価格を抑えるなら、昨年のモデルか2020年モデルを選ぶかで、かなり価格が変わります。2020年モデルなら3〜4万円台がほとんどですが、昨年のモデルであれば2万円台から購入することができます。
ただ、収録コンテンツや機能が2020年モデルと比べると少ない場合もあるので、注意が必要です。
製品仕様や収録コンテンツなどの詳しい情報は、ビックカメラの公式オンラインショップからチェックできる。