東京大学は3月10日、2020年度一般入試の合格発表を行った。6科類合わせて9259人が志願し、3010人が合格した。そのうち女子は556人で、合格者に占める女子の割合は18.5%だった。東大は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、例年実施している学内での合格発表の掲示は取りやめた。

東大は女子学生の割合を増やしたい考えだが、一般入試合格者に占める女子の割合は、17年度入試が19.3%、18年度入試が18.2%、19年度入試が16.9%と近年低下していた。今回は前年より46人女子の合格者が増え、比率が上がった。

文学部や教育学部に進む文科三類は33.4%と比較的高い一方で、理学部や工学部などに進む理科一類(10.0%)は際立って低い。経済学部などに進む文科二類(19.7%)は、前年(13.2%)より上がった。

合格者のうち、今年度高校などを卒業する現役生は2022人で、合格者全体の67.2%を占めた。

科類ごとの合格最低点は、理科三類以外の5つの科類で下がった。中でも文科二類は約20.5点、理科一類は約13.9点、約17.4点下がった。

東大は2月に推薦入試の合格者73人を発表している。3月10日には、外国学校卒業学生特別選考の合格者36人(第1種21人、第2種15人)も発表した。