勉強法についての悩みに、多くの受験生を合格へと導いてきた各教科の先生が、大学受験突破のためにアドバイス。駿台予備学校の地理科講師の宇野仙先生に世界地誌の対策のポイントについて答えてもらった。(構成・安永美穂)

Q.世界地誌の対策のポイントは?

A.自然・産業・文化の3分野について、特色を比較しよう。

 

地名は地図で確認しながら覚える

世界地誌は私立大入試では出題される比率が高めなので、私立大の受験を予定している人は、全範囲を満遍なく学習しておくことが重要だ。

特に、センター試験で出題されるような地名や自然地物については、必ず覚えるようにしておこう。私立大のみを志望する人も、まずはセンター試験の過去問を解いてみて、重要語句や地名などの基礎的な内容を理解できているかを確認しておくとよいだろう。地名を覚えるときは、必ず地図で位置を確認し、「なぜその場所ではその産業が発展しているのか」といった、その土地の特色とその理由も説明できるようにしておこう。

地域の中の違いがポイント

世界地誌では「比較する」観点が重視されるため、アジア、ヨーロッパといった地域ごとに、「この国だけ、このような特色が見られる」といった他の国々との相違点に着目していこう。地域ごとに、「自然環境(地形や気候など)」「産業」「文化」の3分野について表をつくるなどして、「どこがどう違うのか」をまとめていくと、ポイントを押さえやすくなるはずだ。

うの・たける

 

会社員を経て、教員免許取得後、現職。「地理で得た知識を旅先で思い出すこともあるでしょう。一生付き合える科目です」