2020年のノーベル賞の受賞者発表が始まる。今年の発表日程や歴代日本人受賞者などの基礎知識をまとめた。

Q ノーベル賞はいつ発表されるの?

A 2020年は、10月5日から12日にかけて6つの賞ごとに発表される。医学生理学賞が5日、物理学賞が6日、化学賞が7日、文学賞が8日、平和賞が9日、経済学賞が12日の予定だ。

Q 日本人は受賞しそうなの?

A 2018年は京都大の本庶佑(ほんじょ・たすく)特別教授が医学生理学賞を、2019年は旭化成の吉野彰名誉フェローが化学賞を受賞した。今年日本人の3年連続受賞があるか注目される。

専門家の間では、化学賞には、分子の「自己組織化」という現象を研究する東京大の藤田誠卓越教授や「光触媒反応」を研究する東京理科大の藤嶋昭・栄誉教授ら、物理学賞には、超電導を研究する東京工業大の細野秀雄・栄誉教授や理化学研究所の十倉好紀・創発物性科学研究センター長らが、医学生理学賞にはたんぱく質を研究する京都大の森和俊教授や、大阪大の岸本忠三特任教授らが有力者として名前が挙がっているという。

Q これまで日本人は誰が受賞してきたの?

A 日本出身の受賞者は、受賞時に米国籍だった南部陽一郎氏(故人)と中村修二氏、長崎出身の英国人作家カズオ・イシグロ氏を含めて27人になる。故人も含めて次の通りだ(敬称略)。

医学生理学賞:利根川進(1987年)、山中伸弥(2012年)、大村智(2015年)、大隅良典(2016年)、本庶佑(2018年)

物理学賞:湯川秀樹(1949年)、朝永振一郎(1965年)、江崎玲於奈(1973年)、小柴昌俊(2002年)、南部陽一郎・小林誠・益川敏英(2008年)、赤崎勇・天野浩・中村修二(2014年)、梶田隆章(2015年)

化学賞:福井謙一(1981年)、白川秀樹(2000年)、野依良治(2001年)、田中耕一(2002年)、下村脩(2008年)、鈴木章・根岸英一(2010年)、吉野彰(2019年)

文学賞:川端康成(1968年)、大江健三郎(1994年)、カズオ・イシグロ(2017年)

平和賞:佐藤栄作(1974年)

Q 今年の授賞式はいつあるの?

A この賞の創設を遺言したアルフレッド・ノーベルの命日にあたる12月10日に、平和賞はノルウェーのオスロで、ほかの賞はスウェーデンのストックホルムで行われる。

Q 賞金は?

A 各賞の受賞者には賞金900万スウェーデンクローナ(約1億円)が贈られる。共同受賞の場合は、受賞者で賞金を分ける。