リクルート進学総研(小林浩所長)が高校3年生に「志願したい大学」などを尋ねて順位づけした「進学ブランド力調査2019」のうち関東の生徒に人気だった大学を紹介する。

1位早稲田大、2位明治大、3位青山学院大

関東高校3年生に人気の大学ランキング

1位は、3年連続で早稲田大学。2位の明治大学は3年連続、3位の青山学院大学は7年連続で同順位。4位の立教大学、5位の法政大学は昨年より1つ順位を上げた。昨年4位だった日本大学は6位に順位を下げた。

国立大で最上位に入ったのは、12位の千葉大学。千葉大は、調査開始以来12年連続国立の最上位に入っており、今年の一般入試では、国立大で最も多くの志願者を集めている。公立大では、千葉大と並んで12位の首都大学東京(来年度から東京都立大学に校名変更)が最上位だった。

私立大「定員厳格化」の影響も

20位以内に入った国公立大は昨年と同じ4校。調査にあたった小林所長は「関東は私立大の数が圧倒的に多い。(分野や募集人数が多い)早稲田大などの大手私立大学もある」と、高校生の進路選択が私立大中心になっている理由を説明する。近年、政府の規制の影響で私立大が入学者数を絞る「定員厳格化」を進めている影響から、私立の難関大に続くレベルの大学に人気が集まる傾向もみられるという。

文系1位は早稲田大、理系1位は東京理科大

文系の高校生に限った順位は、1位早稲田大学、2位青山学院大学、3位明治大学、4位立教大学、5位法政大学だった。理系の高校生に限ると、1位東京理科大学、2位明治大学、3位芝浦工業大学だった。文系の早稲田大学は2年ぶり、理系の東京理科大学は8年ぶりの1位だ。

男子1位は早稲田大、女子1位は青山学院大

男女別では、男子が1位早稲田大学、2位明治大学、3位青山学院大学。女子は1位青山学院大学、2位早稲田大学、3位立教大学。男子の早稲田大学は11年ぶり、女子の青山学院大学は初めての1位だ。

「志願したい大学」は、関東の全ての国公私立大学と関東外の一部の大学を含む一覧から4校まで選んでもらった。調査は今年で12回目。高校3年生11万8128人に調査票を郵送し、4月の調査期間に1万3116人(11.1%)から回答があった。このうち大学進学希望者1万1544人の回答を基に、高校生の居住地(関東・東海・関西)ごとに順位付けした。