河野玄斗さんは、東京大学医学部の現役学生で、司法試験にも一発合格し、クイズ番組「頭脳王」で2連覇を果たしたカリスマ東大生だ。高校生にお勧めの勉強法を教えてもらった。(構成・安永美穂)
Q. 科目ごとの勉強時間の配分はどうすればよいですか?
A. 大学受験で必要な科目を重点的に
定期テスト対策は入試対策にもつながる
文理選択や大学受験で必要になる科目などを考慮したうえで、まずは科目ごとの優先順位をはっきりさせておきましょう。大学受験で必要な科目については、定期テストで問われるポイントは入試でも出題される可能性があることなので、定期テスト対策にしっかり取り組むことが入試対策にもつながります。
また、興味のある職業に関連する科目も、重点的に勉強しておくとよいでしょう。例えば、「将来はプログラマーになりたい」という夢をもっている場合は、仕事をするにあたって数学の知識が必要となるので、高校のうちから数学を重点的に勉強しておけばプラスになります。
そこまで明確な将来像がなくても、理系を目指すのであれば英語のほかに数学も重点的に勉強する、私大文系志望であれば数学よりも社会の勉強を優先するというように、受験科目に応じて、どの科目の勉強に時間を割くかの比重を調整していきましょう。
文理を問わず、英語の勉強はしっかりと
将来どんな進路に進むとしても、英語は大学受験において重要な科目なので、英語ができれば成績が安定しやすいといえます。そのため、日頃から英語だけは遅れを取らないように心がけ、もしもよく理解できていないところがあれば中学校で習う内容までさかのぼって確実に理解しておきましょう。
英単語は高1の早めの時点から覚えていくと、長文読解の問題演習をするときにいちいち調べなくても意味が取りやすくなり、勉強の効率が上がります。英単語を覚えるコツは、一気にまとめて取り組むのではなく、こまめに反復すること。隙間時間に単語帳を見る、友達のLINEに返信するたびに単語を3語覚えるなど、「くり返し覚える」ための習慣をつくることをお勧めします。
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こうの・げんと
- 1996年、神奈川県生まれ。聖光学院高校卒業。東京大学医学部医学科6年生に在学中。著書に『東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっている シンプルな勉強法』(KADOKAWA、税抜1400円)。