勉強法についての悩みに、多くの受験生を合格へと導いてきた各教科の先生が、大学受験突破のためにアドバイス。駿台予備学校の英語科講師の増田悟先生に難関私大の英語を解くためのポイントについて答えてもらった。(構成・安永美穂)

Q. 難関私立大学の入試の英語対策のポイントは?

A. 英文を読む中で単語にふれ、語彙を増やそう。

選択式が中心、語彙が難しい

難関私大の英語は、語彙が難しいケースが多い。また、選択式の問題が中心となり、「英文の内容を正しく読み取れているか」が細かく問われる傾向が強いのも特色だといえるだろう。

同じ大学でも学部によって出題内容が異なるため、早めに自分の志望学部の過去問に目を通し、出題傾向や分量を把握しておこう。

英単語はテスト形式でチェック

一般的な対策としては、語彙を増やすことはもちろん重要になるが、語彙は単語集をただくり返し眺めるだけでは身につかない。まずは学校の教科書に出てくる単語について、「英単語を見て意味がわかるか」「日本語の意味を見て英単語が書けるか」をテスト形式でチェックしながら知識を増やしていき、それだけでは足りない分を単語集で補っていくようにしよう。

また、英単語は単語集だけで覚えようとするよりも、英文の中でその単語にふれたときの方が「こういう意味で使われていた」ということが印象に残りやすい。そのため、それぞれの英単語をバラバラに覚えようとするのではなく、英文を読む練習をしていく中で「この単語はこういう意味なのか!」と実践しながら、一つひとつの単語と出合う経験を重ねていくよう心がけてほしい。

 

増田悟先生

(駿台予備学校 英語科講師)

ますだ・さとる 東京都出身。東大大学院ではロシア文学を専攻。分かりやすく熱意あふれる正統派の授業が身上。