勉強法についての悩みに、多くの受験生を合格へと導いてきた各教科の先生が、大学受験突破のためにアドバイス。駿台予備学校の英語科講師の増田悟先生に東京大学の英語を解くためのポイントについて答えてもらった。(構成・安永美穂)
Q. 東京大学の入試の英語対策のポイントは?
A. 自分の考えを過不足なくまとめる練習を。
「読む」「書く」「聞く」をバランスよく問われる
東大の入試問題は、物語文も含めた読解、要約、英文和訳、空所補充、和文英訳、自由英作文、リスニングなどが幅広く出題され、リーディング・ライティング・リスニングの3技能がバランスよく問われるのが特徴だ。分量が多いので、情報を素早く処理した上で、理解した内容を的確に表現する力をつけておくことが重要になる。
基本英文の暗唱を徹底しよう
英作文に関しては基本英文を暗唱し、その英文の単語や時制を変えることで正しい英語を書けるようにしていこう。英文和訳の演習の際は、「直訳」しすぎず、「意訳」もしすぎずに、必要な情報を過不足なく表現することを意識して答案を作成してほしい。
東大入試では、採点者に「自分はこの問題の出題意図を理解しています」とアピールできる答案が求められるので、なんとなく理解するだけでは十分とは言えない。
幅広い教養をつけるのがカギ
そのためには英文の内容を正確に読み取ることが不可欠なので、日頃から文と文、段落と段落のつながりを意識しながら、その文章全体が「何を言おうとしているのか」を考えながら読む習慣を身につけよう。
最先端の学問にまつわる知的な英文が出題されることも多いため、日本語での読書を通じて論旨を読み取る練習をしたり、新聞などで幅広い教養を身につけておいたりすることも対策としては有効だ。
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増田悟先生
(駿台予備学校 英語科講師)
- ますだ・さとる 東京都出身。東大大学院ではロシア文学を専攻。分かりやすく熱意あふれる正統派の授業が身上。