胸や腕の筋肉がつく

専門の用具を使わなくても、自宅で簡単にできる筋力トレーニングを紹介していきます。運動部員のパフォーマンスを上げることを目標にして、今回は上半身の代表的な筋トレ「腕立て伏せ」を取り上げます。1セット10回程度を2~3セット行い、セット間は1分間の休憩を挟みます。正確な動作を意識し、2秒で下げ、2秒で上げましょう。主に胸や腕の筋力が鍛えられるので、押す、抱えるといった動きに生かされます。(構成・小野哲史、モデル・澤木太雅)

 

開始姿勢

肩幅よりやや広めの手幅で、横から見たとき、耳→肩→腰→膝→外くるぶしの5点を結ぶラインが一直線になるような姿勢をとる

                   

 

体を下した姿勢

肘を曲げて胸を床に近づけて体をゆっくり下ろし、開始姿勢まで体を押し上げる。この動作を繰り返す

 

 

手の幅

肩幅より手のひら2つ分くらい外側に開く。このとき、親指の先を内側に向けると、動作中に肘を外側に開きやすくなる

 

 

バリエーション

負荷を加える方法として、左右の肩甲骨付近をパートナーに手で下方向に押してもらう

 

 

NG

腰を反らせたり、丸めたりするのはNG。腰や背中を痛めてしまう危険がある

 

有賀誠司先生
(東海大学健康学部健康マネジメント学科教授)

あるが・せいじ 筋力トレーニングの研究を行いながら、多くのアスリートのトレーニング指導に携わる。著書に『基礎から学ぶ!筋力トレーニング』(ベースボール・マガジン社)など多数。