高校1年生の私は、小学2年生から習字を習い続けている。始めたときはこんなに長く続くとは思っていなかったけれど、今では週に一度の習字の時間が待ち遠しく感じる。そこで、習字の魅力を3つ紹介したい。

1 老若男女問わずできること

 習字というと真面目で難しい印象を持つ人もいるかもしれない。しかし、実際はそんな堅苦しさは全くない。私が通う習字教室には小学校低学年の子から主婦や社会人の方なども通っていて、みんなで向かい合いながらアットホームな雰囲気で習字に親しんでいる。普段関わることのない年代の人と、お互いに作品を見て褒め合ったり、話が弾んだりととても楽しい。

2 日本語の文字のおもしろさにも触れられる

習字は、楷書、行書、草書となるにつれて、だんだんひらがなに近づいていくのがわかるから、おもしろい。私も習字を習うまでは、ひらがなが漢字を崩したものだということは知っていたが、どの漢字が崩されてひらがなができたのかまでは知らなかった。例えば、「た」という字は「太」という漢字から、「ゆ」という字は「由」という漢字からできている。いわれてみれば、「たしかに!」というものばかりで、ほかの由来もどんどん知りたくなった。

3 日本を代表する文化ということ

私が以前、カナダにホームステイに行った際に、ホストブラザーに習字を教えてあげたのだが、とても興味を持ってくれて大好評だった。そのときに、日本の小中学生は当たり前に習う習字が海外の人からすれば、とてもおもしろい文化だということに改めて気が付いた。

習字に少し興味がわいてくれただろうか? 習字の魅力は、この記事で紹介したこと以外にもたくさんある。まずは、気軽な気持ちで筆を持ってみてほしい。きっとそれぞれの魅力を感じられるはずだ。(志村明果・1年)