国公立大学の2019年度一般入試個別試験(2次試験)の出願受け付けが1月28日から始まっている。駿台予備学校とベネッセコーポレーションが運営するセンター試験の自己採点集計「データネット」の出願期間前の調査によると、志望者は18年度入試よりやや減っている。

大阪大学の一般入試前期日程は、11学部で2878人を募集する。出願期間前のデータネットの集計では、大学全体で志望者は昨年の97%。18年度入試まで志願者が4年連続で増加した反動もあり、やや減少しているという。

学部別にみると、志望者が増えているのは、文学部(103%)、法学部(108%)、経済学部(104%)など。文学部は18年度入試まで3年連続志願者が増えている。経済学部も18年度入試まで5年連続増えている。法学部は18年度入試で志願者が減った反動がみられる。

薬学部は19年度入試から薬科学科が募集停止し、6年制の薬学科のみの募集となる。薬学科の志望者は18年度の159%に増えているが、募集人員が20人から65人に増えており、競争は緩和する可能性がある。

志望者が減っている学部は、外国語学部(96%)、人間科学部(96%)、理学部(94%)、工学部(96%)、基礎工学部(95%)、医学部医学科(98%)、医学部保健学科(92%)、歯学部(76%)。理学部は18年度入試で志願者が増えた反動とみられる。工学部は18年度入試まで2年連続志願者が減ったが、その反動がみられない。歯学部は18年度入試で志願者が増えた反動がみられるが、高得点者はむしろ増加しており、ハイレベルの入試は変わらない。

経済学部、工学部、医学部は、AO・推薦入試の募集人数増加に伴い、一般入試の募集人数が減っているのにも注意が必要だ。以上のデータはあくまで出願期間前の調査のため、実際の出願者数は傾向が異なる可能性もあることにも注意のこと。

出願受け付けは2月6日まで。第一段階選抜の実施状況を2月13日に発表し、個別試験を2月25日と26日に実施する(26日は医学部医学科と歯学部のみ実施)。合格発表日は3月9日。後期日程入試は実施していない。