勉強法についてのお悩みに、多くの受験生を合格へと導いてきた各教科の先生がアドバイス。駿台予備学校の人気漢文講師の三宅崇広先生に答えてもらった。(構成・安永美穂)


Q.句形が覚えられません。


A.文章を読む中で覚えよう。

句形はやみくもに覚えようとせず、接続の決まりや意味を一つずつ確認しながら理解していこう。句形のみで覚えるよりも、文章を読む中で覚えた方が「あの文章ではこういう意味で使われていた」と記憶に残りやすくなる。覚えたい句形が含まれている文章を音読して、耳で音を聞きながら覚えるようにするとよいだろう。
 再読文字など、句形で問われやすいポイントはある程度決まっているため、過去問などで5~6つほどの文章を読めば、よく出題されるポイントを網羅できることも多い。文章を読むことをいとわずに、「あの話に出てきたこの句形だから、この意味になる」という覚え方を心掛けてほしい。
 

 

 
三宅崇広先生(駿台予備学校 漢文科講師)
 みやけ・たかひろ 論理的で明快な授業は、受験生は言うに及ばず、教育研究セミナーに参加した高校の先生からも高評価。各種教材・模試・解答速報(青本)の執筆でも活躍している。