今年のインターハイ決勝後の米沢知華(学校提供)

8月のインターハイのボート女子シングルスカルで優勝し、10月の国体ダブルスカルでも準優勝した米沢知華(埼玉・浦和一女3年)。県内有数の進学校で勉強と部活を両立しながら、どう競技に取り組んだのか。

朝練では30分筋トレ

中学時代はバスケットボール部に所属し、高校でもそのまま続けようと思っていた。だが、入学後、体験会で初めてボートに乗ってみると「今までにない感覚」と、すぐに競技にのめり込む。168センチと恵まれた体格。高校から競技を始める選手が多いこともあり、全国的な選手へと成長した。

ボート部は、学校から自転車で30分の距離にある戸田漕艇(そうてい)場で練習する。放課後の練習は週5回。平日は午後5時くらいから水上で練習を始めて、2時間ほど。朝練習も朝7時半から30分ほど筋力トレーニングなどを行う。

早寝早起きの習慣つけた

午後10時には就寝、翌朝6時に起床し「予習が必要な教科の勉強を1時間していた」。また、しっかりと睡眠を取ることで、集中して授業に取り組むこともできた。

「相手との駆け引きも楽しい」と、ボートの強豪大学工学部に進学し、競技を続ける予定。2020年東京五輪に関して「もう2年半しかなく難しいと思いますが、可能性があれば」と、大学でも勉強と両立して夢に挑む。(斉藤健仁)

ある1日の流れ

  6:00 起床、朝食と勉強
   7:00 学校に自転車で向かう
   7:30 30分ほど朝練習
   8:35 授業
 16:00 戸田漕艇場に向かう
 16:30 陸上と水上でのアップ
 17:00 水上での練習
 19:00 着替えて自転車で自宅に戻る
 20:00 帰宅
 22:00 就寝