東進ハイスクール・東進衛星予備校講師 大岩秀樹先生

新シリーズ「今すぐやろう!勉強法」は、高校生の勉強のコツを、人気予備校講師の大岩秀樹先生がアドバイスしてくれます。高校1・2年生はもちろん、受験生もぜひ参考にしてみてくださいね。

新生活、スタートダッシュで差をつけろ!

今月のポイント!

夢から逆算して今やるべきことを考えよ!

計画は中・長期で大まかに。柔軟性を持たせよ!

スケジュールを習慣化せよ!

 

目標の定め方 

 4月は始まりの月。新生活が始まる喜びの中、勉強に対するモチベーションが高まっている人も多いだろう。そこで今月は、モチベーションを高める「目標の定め方」の話から始めよう。  目標を定めるとなると、大学受験などの人生の節目を考えがちだが、受験まで時間がある人にはあまりピンとこないもの。もしキミがピンとこないなら、「逆算・即行動法」という目標の定め方がオススメ。

 逆算・即行動法とは、将来の夢を実現するために「絶対に必要なこと」を逆算・目標化し、すぐに行動を開始する方法である。

 例えば、通訳(通訳案内士)になりたければ外国語・日本史・日本地理が必須。会社員や職人などになりたければ、顧客と会話をするための外国語の習得は必須だろう。外国語や日本史・日本地理は今すぐに始められるものだし、今すぐに始めれば夢が叶う時期もそれだけ早くなる。もし途中で夢が変わることがあっても、すでに動き出しているキミは、次の目標に向かい進み続けるだろう。  モチベーションをさらに高めるのに一番大切なことは、今すぐに行動を始め、自分が夢に近づいている実感を持つこと。三日坊主になりがちな人は、明確な目標がないのにただ始めるだけの人が多いように思う。ピンとこない目標でなく、逆算・即行動法で明確な目標を定め、モチベーション高く進んでいこう!

 

計画の立て方

 逆算・即行動法のサポートに欠かせないのが計画の立て方。学校生活は、一見毎週同じようなスケジュールで進んでいくように見えるため、つい細かい計画を立ててしまいがち。  しかし、実際には文化祭や体育祭などのイベントやその準備期間などが入り、同じようなスケジュールで進む週は意外と少ない。そこで、計画倒れとならぬよう、計画は長・中期で大まかに立て、イベントにも対応できる柔軟性を残しておくことが重要。

 例のように、翌年の4月までに確実に達成すべき「自分計画」を立て、自分がやるべき量を最初に把握する。このことで、時間のあるときは大幅に進め、ないときは最低限のチェックで済ませるなど、効率よく進めることが可能となる。

スケジュールの習慣化

 最後に、「自分計画」の達成には欠かせないスケジュールの習慣化の話をしよう。何かを始めるときに陥りがちなのは「新しいことは新生活に慣れたら始めよう」という落とし穴。先にも述べたように、学校生活は毎週同じように見えて、実は異なるスケジュールとなることが多く、ある意味では「慣れることはない」とも言える。したがって、勉強を含め、譲れないことは初めからスケジュールに組み込むことが重要。最初は大変に思えても、時間の経過と共に習慣化し、それが日常となる。限られた時間の中で夢をかなえるために、有意義なスタートを切ろう!

●おおいわ・ひでき 東進ハイスクール・東進衛星予備校の英語科人気講師。大岩先生の明るく楽しい授業で英語アレルギーを克服する生徒が続出!『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』(東進ブックス)、『みんなのセンター教科書英語』(旺文社)など著書も多数。

今月の言葉 即実行が成功へのカギ!