2000年に創部するや否や、テレビ番組「全国高校クイズ選手権( 高校生クイズ)」で全国制覇を成し遂げた三重・川越高校の部活動、クイズ研究所。5年連続9度目の全国大会出場を目指して奮闘中だ。 (野口涼)

活動は週3日。15 人の部員が問題集を代わる代わる読み合い、おもちゃの早押しボタンを使って練習する。出題者が問題を読み始めると空気がピンと張り詰める。部員のクイズに懸ける思いが伝わってくる。

部長の坂本惇貴君(3年)は「クイズの魅力は、ほかの人より早く答えられた時の爽快感です」と話す。部の目標は高校生クイズの制覇。そのためには早押しの練習が必須だという。「回答ボタンを押しても、出題者はすぐに問題を読むのを止められない。あと少し聞けば答えがわかる、そのギリギリのところでボタンを押すのがコツなんです」(坂本君)  クイズを通じて新しい知識を得る喜びも大きい。大橋由英君(3年)は「勉強すればするほど奥が深くなる。楽しくて仕方がない」と話す。

7月28日の中部大会に向けて練習する中、「今年の高校生クイズは体力勝負のウエートが高くなる」との情報が入ってきた。黒川琴貴さん(3年)は、「勝負に懸ける姿を、家族や友だち、後輩たちに見てもらいたい」と意気込んでいる。