岡山南高校服飾デザイン科の生徒たち(学校提供)

岡山・岡山南高校服飾デザイン科の2年生が、地元にある市立中学校の新しい女子制服のデザインを手掛けた。昨年2月から40人が8つのグループに分かれ、新制服のデザイン案を出し合った。(中田宗孝)

動きやすさやポケットの大きさ工夫

「もっと動きやすく」「ポケットを大きく」といった女子中学生たちからの要望をデザインに取り入れた。制服は3年間着用するため、耐久性のある素材を選ぶことにも気を配った。

10月の中間発表では、8グループが考えた新制服のプレゼンテーションを行った。プロジェクターを使って、デザインコンセプトやこだわりのポイントをアピール。そこで、中学校の教員や保護者、生徒らで構成された制服検討委員会が3案に絞った。後日、企画当初から制服づくりに取り組む生徒たちをサポートしている菅公学生服(岡山)が3案の試作品を完成させた。

新しい制服のデザインを考える生徒たち(学校提供)

ピンクのリボンがアクセント

11月の完成発表会で同委員会が採用した服が披露された。袖口とスカートの白ラインが目を引くデザイン。ワンポイントのアクセントとなるピンクのリボンは、中学生たちから「かわいい!」と喜ばれた。「これまでは自分好みの服を作ってきた。今回は着る人のことを考えて制作できました」(赤木智佳さん2年)。

授業中の挙手や自転車通学の際も着心地の良さを実感できるストレスフリージャケットを素材に使って機能性も高めた。新制服は2017年度から新入生たちが着用する。

デザインした制服(右)と旧制服(学校提供)