部長(後列中央)を囲んで集合

漬物作りに励むのは、福岡・福岡中央高校漬物道場同好会。活動するのは主に毎年6月に開催する文化祭で、複数の種類の手作り漬物を来場者に無料で提供している。(中田宗孝)

一番人気は梅きゅうり

「基本的には自分たちが好きな食材を漬物にします。文化祭で一番人気の『梅きゅうり』など、先輩たちから受け継がれているレシピもあるんです」と、部長のレザイ未夢さん(2年)。「面白そう」と、好奇心から入部した彼女も、先輩から漬物作りのノウハウを教わり、現在ではメンバーをまとめる立場だ。自宅でもぬか床を作り、そこで漬けた野菜などを家族に食べてもらうまでに腕をあげた。

校内の桜で塩漬け

福岡県は漬物文化が盛んな土地でもある。そのため、毎年の文化祭でも漬物を試食しようと行列ができるほど盛況だという。今年の文化祭では、同校に咲く八重桜の花びらで作った「桜の塩漬け」はじめ、「梅大根」「たくあん」など8種類の漬物を振る舞う。

【部活DATA】
創部年不明。部員15人(3年6人、2年9人)。活動日は文化祭前後。それ以外は不定期。漬物レシピ本を参考にしながら、新たな一品を作ることも。今年の文化祭では、「キムチ漬け」「きゅうりの一本漬け」「レモンとハーブのはちみつ漬け」など8種類の漬物を用意。当日はメンバー全員が「そうだ、漬物食べよう。」の文字がバックプリントされたTシャツを着て、接客する。