学校のクラスって、どうして必要なのでしょうか? 当たり前にあるクラスですが、私たちにどんな影響があるのでしょう。当たり前を少し考えてみませんか。(高校生記者・ぶじ=2年)
「友達がいる人」という肩書が欲しい
私は、小学校高学年から、クラスでは「友達がいないと居心地が悪い」空気を感じるようになりました。以前は友達を作る理由が「一緒にいるのが楽しいから」だったのに、「『友達がいる人』という肩書を得たい」という理由も加わりました。
高校2年生になっても、私を含めて多くの人は、いまだにクラス替えごとに、誰彼構わずインスタグラムを交換するなど、死に物狂いで友達づくりをします。しかし、この状況は果たして健全な友達作りの形なのでしょうか?
友達とは、好きなものを教えあったり、時には意見を言い合ったりして、異なる価値観を共有する存在だと思います。しかし今は、「友達がいる自分」という肩書を得ることで満足してしまうんです。
クラスは「コミュ力」を養うためにある?
LHRの時間に、「クラスは必要か」をテーマにして討論したことがあります。

「なぜ学校にはクラスがあるのか」の問いに対し、9割ほどのクラスメートから「コミュニケーション能力を養うため」という意見が上がりました。確かに、大人になって仕事に就いたときに、コミュニケーションが取れる人でないと困ります。
クラスは部活と違い、どこに所属するかを自分で選べません。長時間、強制的に一緒に過ごすので、合わない人ともコミュニケーションを取る必要があります。
コミュニケーションが苦手な人も、人と関わらざるを得ない状況に置かれます。
共同生活は個性をつぶす?
クラスがあるべきか否か、考えても答えが出ませんでした。クラスでコミュニケーション力が養われるのはよいと思います。反対に、コミュニケーションを取るのが苦手な人は、「一人で過ごすのが好き」という個性がつぶされてしまう可能性もあると思うんです。みなさんは、どう考えますか?
- ぶじ 東京都在住。バドミントン部所属。星野源さんを推している。一番好きな曲はミスユー。下北沢を歩くのにハマっている。
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