私は中高一貫校に通っています。入学当初に素を隠してしまい、毎日憂鬱(ゆううつ)に過ごしていました。そんな私が高校3年生になって、やっと本来の自分を見せられる友達と出会えたんです。(高校生記者・るぅか=3年)

クラスになじめず素を隠して「暗い私」に

私は中高一貫校入学後、なんとなく周りの雰囲気に苦手意識を持ち、「小学校のように明るく振る舞うのではなく、周りの目につかないように過ごしていこう」と思ってしまいました。軽く考えていたのですが、その後の学校生活に影響してしまったのです。

中学の部活のメンバーで行った焼き肉

友達関係がうまくいかず、友達になるとすぐにもめてしまうことが何度もあり、さらに暗くなってしまいました。素ではない暗い自分が、本当の自分のようになってしまいました。中学2年生からクラス替えのない特進クラスに入り、新しい友達と出会える機会は少なく、なかなかクラスになじめませんでした。

居場所は「自分のクラスだけじゃない」

高校生になると、関わる機会が多くなった他のクラスの人と仲良くなりましたが、同じクラスに仲良い友達がおらず、居場所がないことにモヤモヤした気持ちを感じていました。

高校3年生になったある日、信頼する先生に「同じクラスに友達はいないけど、他のクラスには仲の良い人がいる」と話すと、「それでいいよ」と言ってくれました。

先生の言葉がきっかけで「自分のクラスに居場所はなくても、他のクラスの人と仲良くしてもいいんだ」と思えるようになりました。「他のクラスに居場所がある」と感じるようになってからは気持ちが楽になり、自分のクラスにも居やすくなって多くの人と話せるようになりました。

同じ雰囲気の友達ができた

他のクラスに、私と同じ雰囲気を感じる友達もできました。その友達も、明るい素を隠していたのです。「2人でいるときは素でいよう」と話しています。先生の言葉がなければ、他のクラスの子などいろんな人に出会うことはなかったと思うので、本当に感謝しています。

新しくできた他のクラスの友達と遊びに行った時の写真

今、教室に居場所がないと感じている人がいるかもしれませんが、他のクラスの子や習い事が同じ子と仲良くできれば、そこが自分にとっての居場所になると思います。前を向いて1歩踏み出せるよう応援しています。