皆さんは、聞いていて好きだなと思う「音」はありますか? 現在、YouTubeを中心に、スライムや炭酸、パソコンのタイピング音などさまざまな「音」を楽しむ動画がアップされて、ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response:自律的感覚絶頂反応)と呼ばれています。中でも、私がハマっているのが「そしゃく音」です。(高校生記者・そうよう=高校3年)
目でも耳でも楽しめる「そしゃく音」
そしゃく音は、言葉の通り食べ物を食べるときの音です。唐揚げやポテトなどのサクサクした音から、フルーツのみずみずしい音、生クリームのもこもこした音などさまざまな種類の音があります。
そしゃく音にハマる前は「食べる音なんて気持ち悪いだけじゃん」と思っていました。しかし何度か動画を再生しているうちに、すぐ聞くことに、いや、「見る」ことに夢中になっていました。そしゃく音の動画は、ただ食べる音を聞くのではなく、視覚的にも楽しめるんです。
大食い動画で「食べた気」になれる
私がYouTubeで見ているのは「モッパン」と呼ばれる種類の動画です。「モッパン」とは食事の場面を収めた動画のこと。皆さんもテレビ番組で、大食いタレントが見る見るうちに料理を平らげていく様子や、おいしそうに食べる姿を見て、「面白い」「楽しい」と感じた経験があるのではないでしょうか。
現在YouTubeで250万人もの登録者を誇る「MIYU ASMR」さんの動画では、たくさんのケーキやパスタ、大盛りのご飯をぺろりとおいしそうに平らげる様子が紹介されています。コメント欄では「ダイエット中なのでこの動画を見て食べた気になっています」「妊娠中で食べ物が食べられないのでこの動画で楽しんでいます」などのコメントが多く見られ、さまざまな理由で動画が楽しまれていることが分かります。
勉強に集中できないときのお供に
私は、そしゃく音を勉強に集中できないときに聞いています。「集中できないときは音楽を聞きながらやる」という人も多いと思いますが、私は絶対音感があるので、音楽を聞くと音が頭の中に「情報」として流れ込んできてしまい、作業が妨げられてしまいます。そしゃく音は音楽ではなく、聞くと自然に集中できるため重宝しています。
現在高校3年生の私は、小学6年生の頃からずっとそしゃく音を聞き続けています。この6年間、そしゃく音を始めとする「音」の動画は常に盛り上がり続けています。皆さんも、好きな音を見つけてみてください。