高校生の中で「MBTI診断」が流行しています。私の周りには診断結果をうのみにして人間関係を狭める人がいます。「あくまで参考程度に見る必要がある」ことを伝えたいです。(高校生記者・黎明=3年)

性格を16タイプに分類、高校生にも浸透

MBTI診断とは、物事の捉え方や判断の仕方といった4つの指標を基に、INTJ(建築家)、ESFP(エンターテイナー)など、16タイプの性格に分ける診断テストです。高校生にも流行しているほか、芸能人が自らのタイプを公表して話題になることもあります。

スマホで気軽にMBTIの性格診断を試せる

私も友人にすすめられていくつかのサイトで診断してみましたが、毎回異なるタイプが表示されます。自分がどのタイプか分からず、友人に「私ってどう見えてる?」と聞きながら診断。「MBTI何?」と聞かれたら、友人と一緒にやったときに出た結果のINTJ(建築家)を答えるようにしています。

「私と合わない」結果で友達になるか判断

MBTIで驚いた出来事があります。私にはENFJ(主人公)の友人Aがいます。Aが「Bちゃんのことが気になる!」と言って、友達になろうと話しかけに行ったのですが、すぐに少し落ち込んだ様子で戻ってきました。聞いてみると「あなたのMBTIはENFJでしょ? 私はESTJ(幹部)だし、私とは合わないと思うよ」と、相手にしてもらえなかったそうです。私は「MBTIはそんなに日常生活に影響するのか」と驚くと同時に、MBTIで人間関係の幅が狭まってしまうのは残念だと思いました。

しかしその後、AとBちゃんが仲良く話しているのを見かけました。どうして仲良くなったのか聞いてみると、推しのアイドルグループが同じだったそうです。AはBちゃんから「思っていたのと全然違う人だった!」と言われたそうです。

楽しむだけならいいけれど…

「仲良くなれそうなのはこのMBTIの人」「恋愛する相手はこのタイプの相手じゃなきゃ上手くいかない!」と思い込む人が多いように感じます。みんなで楽しんで盛り上がるのはいいのですが、診断結果はあくまで傾向があるというだけで、書かれていることが全てではありません。MBTI診断をするときは、このことを頭に入れておきたいです。