8月、人気グローバルグループaespa(エスパ)が2年連続となる東京ドーム公演を開催した。韓国でのデビューからずっと推し続けてきたというaespaファンの高校生記者が、生まれて初めてaespaのライブに参加。生のパフォーマンスを目にした感動をレポートする。(文・高校生記者=クリオネ・3年)

圧倒的な存在感、登場して一瞬でaespaの世界に

ライブタイトルは「2024 aespa LIVE TOUR – SYNK : PARALLEL LINE – in TOKYO DOME -SPECIAL EDITION-」。東京ドームがピンクと水色のペンライトに染まる中、KARINA(カリナ)、WINTER(ウィンター)、GISELLE(ジゼル)、NINGNING(ニンニン)は透き通るような白い衣装を身にまとい、ステージに姿を現した。その圧倒的な存在感を放つ姿に会場は瞬く間に沸き、観客たちの黄色い歓声がドーム内に響き渡った。

きらびやかな白い衣装をまとったaespa(田中聖太郎氏撮影)

歓声の中、最初に披露したのは「Drama」だ。圧倒的なダンスと歌唱力を披露し、会場を一気にaespaの世界へと引きずり込んだ。花火の演出、回転ステージ、ダンサーとの一体感、観客の掛け声が会場を一つにした。炎の演出を交えながら披露した4曲目、ヒット曲「Girls+SAVAGE」にもファンは歓喜した。

曲ごとに会場の雰囲気まで変わる

その後、大ヒット曲「Supernova」では、立体感のある映像がより迫力を増す中、華やかなドレスを身にまとい、一段と雰囲気を変えて「Mine」を披露した。ジャングルジムを用い、ステージを大胆に使ったセットも新鮮さを覚える。

大胆なセットがステージに映える(田中聖太郎氏撮影)

MCの時間が設けられ、ファンとメンバーの距離が縮まった。かっこいいパフォーマンスとは裏腹に、メンバーのかわいらしい一面に観客は心を奪われた。

日本オリジナル曲「Sun And Moon」「Hot Mess」「ZOOM ZOOM」を披露し、会場を沸かせた。「Prologue」では、落ち着きを見せ、回転ステージの上で歌う堂々たるメンバーの姿に観客は息を呑んだ。続く「Long Chat (#♥)」ではポップなイメージの曲調と、メンバーの柔らかい表情がマッチしている。曲ごとに会場の雰囲気まで変えてしまう彼女たちにいつしか虜になっていた。

中盤にはメンバーごとのソロステージも

圧巻の歌唱力と表現力で歓声は止むことなく、中盤に盛り上がりを見せたのは各メンバーのソロステージだ。GISELLE(ジゼル)は赤いドレスの衣装で「Dopamine」を披露した。4人の白いダンサーとともに黒いソファを使った演出で観客を魅了した。

KARINA(カリナ)は「UP」を披露。白いバンダナを身に着ける姿がかっこよく、ジャケットを脱ぐシーンは観客を沸かせ、その後もダンサーと息の合ったダンスで観客を惹きつけた。

NINGNING(ニンニン)のソロステージ「Bored」は客席をバックに幕を開けた。ペンライトをバックに歌唱する姿に会場は飲み込まれた。黒の羽織が印象的で、クールな姿が印象的だった。

WINTER(ウィンター)のソロステージは、紫の衣装にベールを羽織り「Spark」を披露。誰をも魅了する透明感と、柔らかい雰囲気を放つ反面、火花や、ベールを使った影の演出がかっこよく、クールな姿でギャップを見せつけた。

「距離が近い」トロッコに乗ってファンサ♡

衣装をチェンジし、「Licorice」「Hold On Tight」「Spicy」などで安定した歌唱力とダンスを披露し、ファンの目が釘付けになる中、「YOLO」ではトロッコを使用し、ファンとの距離を詰め、ファンサービスしている姿が印象的だった。「We Go」では、観客も一緒になって歌い、会場が一体となった。紙吹雪の中、歌うメンバーの姿は麗しく、記憶に刻まれた。

一転して、次に現れたメンバーはブラックの衣装に身を包んでいた。「Set The Tone」での椅子と杖を使い、華麗に踊る姿は忘れられない。「Next Level」の歓声は凄まじく、「Armageddon」では会場の雰囲気が一気に引き締まり、観客をヒートアップさせた。

MY Challengeでは、MYがカメラに抜かれ、ダンスを楽しみ、ファン同士が同じ空間を共有し、心を一つにして繋がり合う姿が印象的だった。

アンコールはブタの着ぐるみで登場

アンコールが行われ、メンバーはかわいらしいブタの着ぐるみでトロッコに乗り登場した。ボールをファンに向かって投げるなどファンサービスを行う姿に観客はさらに引き込まれていった。

アンコールはブタの着ぐるみを着て登場した(田中聖太郎氏撮影)

最後にメンバーが1人ずつ感謝の言葉を伝え、最終曲「Melody」でライブは終わりに差し掛かった。その時、ファンからaespaへのサプライズが行われた。観客全員で一つのスローガンを掲げ、ファンからもaespaへ感謝を伝え、ライブは幕を下ろした。

【取材後記】パフォーマンスに心動かされた

これまで画面越しにしか見たことがなかったaespaを初めて肉眼で見た瞬間は、オーラとビジュアルに魅了され実感が湧かなかった。メンバー全員のダンスと透き通るような歌声に心を動かされた。曲によって表情や雰囲気がコロコロと変化し、衣装チェンジではさまざまなメンバーの姿が楽しめて、時間があっという間に過ぎたように感じた。ペンライトを振り、声を出し、メンバーと一体となってライブを作る感覚が、今も余韻として残り忘れられない。