中学生のとき、私のクラスには「言っても伝わらない子」が何人かいました。そんな人たちに嫌な思いをさせないで、自分の気持ちを伝えるよう、工夫しました。(高校生記者・ゆなちき=2年)

【掃除をしない人】理由をやんわり聞いてみた

まずは、掃除の時間に立ち尽くし、動くのが苦手な子です。その子がやらなかったことは、私に回ってきます。なぜ掃除をしないのかが分からずイライラしました。

私は状況を変えるために、「掃除、苦手?」と聞いてみました。「あなたがやらないと私に全部回ってきて大変なの! イライラするの!」のように、感情的に言わないよう意識しました。返ってきたのは「私は雰囲気を感じるのが苦手なの」という言葉。「掃除の時間になっても、何をすべきなのか分からない」とのことでした。それからは「一緒に〇〇しよう!」と声をかけるようにしました。

【提出物を出さない人】DMで連絡してみた

次は、提出物を期限までに出さない子です。私の学校では、クラスの誰かが全員の提出物を集めて出さなければなりません。私が集める番だったとき、「提出物は?」「あ、忘れてた」の繰り返しで、その子は全く提出物を出してくれませんでした。

DMで提出物の期限を連絡

どうしたら嫌な気持ちにさせず、「提出物を出してほしい」と伝えられるか考えました。結果、インスタのDMで前日に「明日提出だよ!」と言うようにしました。めんどうでしたが、私自身も提出日を忘れなくなりました。口に出して直接伝えるだけが解決方法ではないと学んだ経験でした。

【勝手に人の物を持っていく】怒る前に一呼吸

最後に、人の物を無断で持っていく子です。私は休み時間に本を読んでいてトイレに行きたくなり、机の上に本を置いたまま行きました。戻ってくると机の上に本はなく、周りを見るとある子が私の本を読んでいたのです。

私が貸した本。2人でよく本の紹介をし合っています

驚いて「何してるの!?」と少し大きめの声で言ってしまいました。すると「机の上に置いていったからもう読まないのかと思った」という返事が。一呼吸置いてから「トイレに行っただけでまだ読んでいたんだ。読んでいる途中だから、いったん返してくれないかな」と言うと、快く返してくれました。

自分の気持ちを伝えるだけでなく、相手のことも考えてから話してみるとうまくいきますよ。何か人に伝えたいことがあったときには、一呼吸おいてから話してみるといいと思います。