別れの季節でもあり、未来へ希望を膨らませるときでもある卒業シーズンが近づいてきました。そんな時期にぴったりな、おすすめの卒業ソングを高校生記者に紹介してもらいました。

卒業生全員に幸あれ

なにわ男子「サチアレ」

「サチアレ」。私はこの題名が全てだと思います。卒業して自分と同じ道に進む人、別の道へ進む人。人の数だけ進路があります。たとえ、学校で全く関わりが無かったとしても、同じ空間で過ごしたのには変わりありません。とにかく全員に「幸あれ」と願って、卒業生みんなに勇気を与えてくれる曲です。(ほっぺ=2年)

新たな道で頑張ろうと思える

乃木坂46「サヨナラの意味」

橋本奈々未さんが乃木坂46を卒業したときに発表された曲です。橋本さんは乃木坂を卒業すると共に芸能界も引退した方で、この曲にはそんなはかなさも感じられます。

この曲の歌詞の「サヨナラに強くなれ 始まりはいつだって そう何かが終わること」という箇所が特に好きで、卒業した後に始まる新生活に向けて頑張ろうという気持ちになります。(青=1年)

新たな一歩を踏み出す勇気をくれる

EXILE「道」

「卒業」という節目に「あたりまえが未来に変わる」という歌詞がとてもピッタリです。これまであたり前に過ごしてきた時間や何気ない出来事が「今」という時間につながっている。そして、自分がしてきた努力が過去としてだけではなく、「今」を経て「未来」への希望に変わる。卒業するのは寂しいけれど、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれると感じます。(みとたま=3年)

なんだか大人に見える卒業生

LittleGleeMonster「青春フォトグラフ」

「大人に 見えたのはきっと胸に飾った花のせいじゃない」の歌詞が、私の心にすごく刺さりました。卒業式の、普段と同じ制服を着ているはずなのに、胸に飾った花があるだけで普段と違って見える雰囲気がすごく好きです。(りとるしゃけ=3年)

別れはマイナスじゃない

いきものがかり「YELL」

別れをマイナスなものとして捉えるのではなく、「自分が変わって夢へ近づくためにあるものだ」と明るく捉えている歌詞が本当に大好きです。別れを明るく捉えていながらも、うまくいかないもどかしさや、大変なときに周りの人の温かさに気付けない、理想を思い描き過ぎて自分の弱さや反省すべき点に向き合えない様子も書かれています。聴く度に心に響く歌詞も変わっていて、何度も考えさせられる大切な曲です。(Aurora=2年)

ぬくもり感じる優しい曲

カンザキイオリ「春を発つ」

新たな道への旅立ちを「春を発つ」と表現している楽曲。「進んだ道の先で、あなたが幸せでありますように」と祈りと願いがこもった優しい言葉にあふれていて、聴くたびに胸の奥が温かくなります。曲調は穏やかで、歌唱を担当しているのは人工音声の可不ですが、その歌声の端々に、大切な人への深い想いとぬくもりを感じる魔法のような曲です。(桜いをり=3年)

当たり前の日々のありがたさ

コアラモード.「ありがとう、そしてさよなら」

卒業を前にして初めて感じる当たり前の日々のありがたさ、ありふれているように思える出会いのすばらしさ、未来への期待と不安が入り交じった気持ち……。それらがとても丁寧に描かれていて、自分自身の学校生活と重ね合わせながら聴きたくなる一曲です。この曲を聴いて、卒業の日を「さよなら」だけではなく「ありがとう」という気持ちも大切にして迎えたいと思うようになりました。(りかがの=3年)

前向きな卒業ソング

わか・ふうり・ゆな「MY STARWAY」

「アイカツ!」の最新映画の主題歌です。映画は「アイカツ!」の主人公の世代の卒業とその後を描いた内容でした。「再会までそれぞれの道で頑張る」彼女たちの思いや、卒業後の未来の視点からの歌詞が多く、前向きな卒業ソングになっています。「私たちが小学生の頃にブームになった『アイカツ!』のあの子も私も卒業……」と思うと感慨深くなると思います。あの頃「アイカツ!」に憧れていた方にも、そうでない方にもぜひ聴いていただきたいです。(ふうくあ=2年)