私は高校生になって、自分の伝えたいことがちゃんと伝わらなかったり、逆に相手の気持ちを理解できなかったりすることが増えました。どうやって人間関係の悩みを解決したかをお伝えします。(高校生記者・一宮鈴愛=1年)

「察する」空気感にとまどって

私は高校生になった時に、「今まで以上に人間関係が複雑だ」と感じました。精神的に成長したせいか、互いの意見を主張し合うことが減ったり、「何となく察して」という空気感が強くて会話しづらかったりなど、私はどちらも経験があります。

悩んでいる時は空を見るようにしていた

例えば友達と一緒に遊ぶとき、友達に提案された場所に行きたくなくても、直接的に「そこは嫌だ!」と言うことが減りました。

相手の気持ちを分かった気にならない

今までは友達との会話が単純に楽しかったのに、いつしか負担になっていたと気づいた私は、「自分の言いたいことを我慢しないこと」と、「人の気持ちを分かった気にならないこと」を意識し始めました。

私は人間関係において最も重要なのは「感情を理解すること」だと考えています。相手は実際には怒っていないのに、勝手に「相手は怒っている」と思いながら接すると、よそよそしくなったり相手に変に遠慮したりして、結果的に関係がぎくしゃくする原因を自ら作ってしまいます。私も、友達に「嫌だ」と感じたと間接的に言われ、理解できなかったことがあります。

人の気持ちを分かった気になって接するのは、相手にとっても自分にとってもよくないです。相手の気持ちをちゃんと確かめることが大切だと思います。例えば、相手の気持ちを聞く際、「何か怒ってる?」だけだと本当に相手が怒っていた場合もっと怒らせてしまうので、私は「何か嫌なことしちゃった? してたなら教えてほしい」と言い方を工夫するようにしています。

言いたいことは我慢しない

言いたいことを我慢して相手に遠慮すると、関係がぎくしゃくする原因になり得ます。とはいえ、言い方によっては受け手の感情も変わってくるので、例えば意見が対立している時は「確かにそれもあるけど、これもある気がする」など、相手を強く否定しないような言い方を心がけています。これによって相手の気持ちをより理解できるようになり、トラブルも減りました。