LGBTQなどのセクシュアル・マイノリティーの存在を社会に広めるためのイベント「東京レインボープライド2023」(東京・代々木公園)に参加しました。4月22、23日の2日間で約24万人来場し、子どもから大人まで多くの人々でにぎわいました。なぜこんなにも注目を集めるイベントなのかを紹介します。(高校生記者・はーちゃん=3年)

ライブや企業ブースでにぎわい

「東京レインボープライド」は、世界各国で行われているLGBTQの人権と文化をアピールするイベント「プライド・フェスティバル」の東京版です。同様のイベントは日本各地で開かれています。私はYouTubeで昨年開催されたイベントの動画を見て、「楽しんでいる参加者の姿」にひかれ、今年参加しました。

カラフルなフォトブースでの写真撮影

アーティスト「東京ゲゲゲイ」などによるライブパフォーマンスのほか、220以上の企業・団体がブースを出展。AmazonオリジナルのLGBTQのシールや、特別パッケージの「明治ミルクチョコレート」の配布もありました。ポスターやパンフレットを見て、誰もが知る日本企業や外資企業の職場におけるLGBTQへの取り組みを学べました。

大使館のブースでは、スタッフに各国のLGBTQ の権利の促進について教えてもらいました。他にも、フォトブースやオリジナルの缶バッジを作るアクティビティーなども充実していました。

「ありのまま」楽しむ参加者の姿に感動

私は、性別だけでなく、国籍や年齢にも関係なく、「ありのままに楽しむ人々の参加者の姿」に心を動かされました。

企業によるLGBTQへの取り組み

レインボーグッズを身につけると、「多様な性を尊重する」といったポジティブな意志表示ができます。参加者は、レインボーフラッグやカラフルなグッズを身につけたり、レインボーカラーの洋服を着たりしてファッションを楽しんでいました。

自分の考えをシェアして、「周りと違ってもいい」と互いを尊重する大切さを肌で感じました。1人でも参加しやすい雰囲気で、いろいろな人と写真を撮り交流し、楽しい時間を共有できました。

LGBTQの法整備を調べるきっかけに

これを機に、現在議論されているLGBT法案や同性婚制度がない日本の現状について調べるようになりました。日本では、LGBTQの認知は広がってきているものの、カミングアウトしやすい環境や法整備が進んでいません。同性婚も認められておらず、自分の望む結婚の選択ができないことがあります。発信や法整備を後押しに、少しずつでも人々の理解や認知が広まってほしいと思います。

自由に思い思いのメッセージがつづられている旗

フェスティバルに参加し、「セクシュアリティーをオープンにして全ての人が幸せに暮らせる社会になってほしい」と思うようになりました。さまざまな性の在り方や生き方について考える良いきっかけになると思いますので、来年、ぜひ参加してみてください!