高校の家庭科や公民で金融教育が拡充され、スマホやカードで支払いを済ませるキャッシュレス決済についても学習するという。そこで、LINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしてくれている読者の高校生に「キャッシュレス」について4月にアンケート。133人が回答してくれた。寄せられた声の一部を紹介する。(編集・佐々木菜緒)

4割がキャッシュレス派

まずはキャッシュレス決済と現金、どちらを使うことが多いか回答してもらった。その結果、「ほとんど『現金』」と回答したのは41%で、「どちらかというと『現金』」と回答した人を含め63%が現金を使うことが多いと分かった。一方、「ほとんど『キャッシュレス決済』」と回答したのは12%で、約8人に1人が現金をほとんど利用していなかった。

キャッシュレス決済と現金、どちらを使うことが多いですか?

交通系ICカード・PayPayが人気

続いて、先ほどの質問で「ほとんどキャッシュレス決済」「どちらかというとキャッシュレス決済」と回答した人に、どんな種類の決済手段を使っているか9の選択肢から選んでもらった。最も多かったのは「交通系ICカード(Suica、PASMOなど)」で、77%に上った。次に多かったのは「PayPay」で、50%だった。

キャッシュレス決済を使う方は、どんな種類の決済手段を使っていますか?(複数回答可/キャッシュレス決済をする人に占める割合を算出)

キャッシュレスを使う理由「便利でかっこいい」

キャッシュレス決済を使う人に、理由を教えてもらった。

■【交通系ICカード】財布が軽くなる

わざわざ小銭を探さなくても、カードを出すだけなので楽! 後ろに並んでいる人にも迷惑をかけずに済みます。財布に小銭が増えることもないので財布が軽くなります。(あやめ・高校3年女子)

■【PayPay】離れていても送金可能

母親に頼まれた買い物をするときに使っています。学校の帰り道で現金がないのにおつかいなどを頼まれても、お金を送金してもらうことができるので便利です。(きのこ・高校1年女子)

■【PayPay】収支の計算が楽

小銭が増えないので、収支の計算をする際に残高の計算が楽になるし、レシートをなくしてもいついくら使ったかが分かるので便利。(tyc・高校3年男子)

■【PayPay】友達から「かっこいい」の声

コンビニでお菓子を買うときなど、使える場面ではほとんど使っています。友達と遊びに行ったときにPayPayを使って支払いをすると「かっこいい~」と言われたこともあるので、友達にカッコつけたい人もおすすめです(笑)(Sowa・高校1年女子)

■【デビットカード】感染症対策にも

「ゆうちょデビット」などの高校生から作れるデビットカードだと、いつでもどこでも使えて細かい会計でも非接触で感染症対策にもなるから。(さかはる・高校1年男子)

■【nanaco】ポイントでお得に

nanacoで支払うとポイントがたまるのでお得!(JUMP・高校1年女子)

■【au PAY】現金がないときでも大丈夫

チャージをしておけば、現金をあまり持っていないときでも払える。(きき・高校3年女子)

現金のみ使い続ける理由「不安や心配がある」

ほとんどキャッシュレスを使わないと回答した人に、使わない理由を教えてもらった。

■お金が減る実感がない

キャッシュレスだと、目に見えて減った感じがわからなくて怖いから使わないです。お年玉とかも、現金でもらうからこそうれしさが大きかったりするし、五感で体感できることが大切だと思っているからです。(しょしょま・高校1年)

■なくすのが不安

キャッシュレス決済にはSuicaしか使ってないから、カードを紛失したらと思うと高額を入れておくのは怖い。(トト・高校2年女子)

■災害時の停電が心配

災害時に電気が止まってしまったら、キャッシュレス決済は難しくなると思うので、現金を持っておくといいと思うから。(わっか・高校1年女子)

■おこづかいが現金だから

口座に振り込み等ではなく、現金でおこづかいをもらっているから、わざわざそのお金をカードに移して使うのも面倒くさい。公共交通機関を使う頻度はそれほど高くないので、毎回切符でも困らない。(鉄製カキフライ・高校2年男子)

■システムへの不信

キャッシュレスなどの会社のシステムの不具合が多く、あまり信用ができていない。(AShiki・高校1年)

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