私は約6年、茶道教室に通っています。茶道を続けることで得た力や魅力、小学生に教えるボランティアで改めて気付いたメリットと面白さを伝えます。(高校生記者・かすてら=1年)

季節の変化と自然の美しさに敏感に

私は小学3年生から茶道教室に通っています。茶道の魅力は、季節の変化と自然の美しさに敏感になれること。飾ってあるお花、華やかな主菓子、お茶わんの柄、お道具の素材、お釜から蒸気が出る音など、あらゆるものから季節感を味わえます。

お稽古で使ったお茶わん

場の状況を把握、先を予測する力がつく

たてられたお茶をお客さんに運ぶ「お運び」をするときには、順番待ちのお客さんの人数や、すでに出されているお菓子とお抹茶の数などのお茶会の進み具合を見て、お菓子とお盆を準備。場の状況を広く把握して、さらにその後必要とされることを予測し、動く力が鍛えられました。

ボランティアで小学生に楽しさ伝え

大好きな茶道の魅力を広める手伝いをしたい。そんな思いで小学生の茶道教室のボランティアに参加しました。教える際にはたくさん褒めることを意識。茶道はお道具を置く位置から手に取る順番まで細かく決まっていますが、作法をなるべく忠実に教えるようにしながらも、ある程度折り合いを付け先に進め「茶道は窮屈だ」と思われないように気をつけました。

自分でたてたお抹茶

私が習っている流派は表千家で今回のボランティアは裏千家。畳の歩き方やお茶をたてるときのお茶わんの押さえ方など、作法の違いをたくさん見つけ、「同じ茶道なのにこんなにも違うことが多い」と驚き、改めて茶道の魅力や面白さを感じた経験になりました。