みなさんには夢中になれる趣味はありますか? 私は小説を書くことです。中学生のころから書き始め、これまでに30作品書き上げました。小説づくりは自分を見つめる絶好の手段。その魅力を語ります。(高校生記者 ・ささおか=2)

小説づくりに夢中

小説執筆にハマったのは小学生の頃。本格的なものではなく、あらすじ程度の文章を何個も書いていました。

アイデアを書く付箋はマストアイテム

中学生の頃、進路で悩んでいた時に国語の先生の「とりあえず何か書いて文字に起こしなさい」という助言をきっかけに、本格的に小説を書き始めました。これまで2万から6万文字程度の小説を、30作品ほど執筆。誰かに見せたり、ウェブで公開したりはしていません。

小説のテーマはファンタジーやSFが多め。今は「『死人』と呼ばれる前世の罪を償うために今世に生まれた人と、人間が共存する世界のヒューマンドラマ」を書いています。本腰を入れて書き始めるのは寝る前が多く、頭の中でストーリーがまとまらないときは授業中のノートの端にちょこっとメモ書きしています。

自分の意外な一面を知った

小説づくりの魅力は「なんでもありなこと」。主人公が人間でなくてもいいし、月が2つあってもいい。他人に話すと鼻で笑われそうなことも文にして書いちゃえば様になります。しかも、書く時に自分と一番向き合うので、自分の意外な一面を知れます。

例えば私は自分が「意外としゃべれる」ことを知りました。文を書く時は会話文が必要。小説を書いていくうちに、「こんなに文の中で話せるなら現実でもテンポよく話せるんじゃない?」と、自分の意外なポテンシャルに気づきました。自分をもっと知ることができる「お得」な趣味なのです。

いらだちを小説に落とし込む

私はムカついたり理不尽なことがあったりしたら文章に起こします。ただノートやスマホのメモに書くのではなくWordの原稿用紙設定で書き込むのです。

なぜか原稿用紙に文字を起こすと、愚痴でも文章に「原稿用紙フィルター」がかかってきれいに見えます。ただムカついたことを書くと、見返した時に嫌な気持ちが蒸し返す可能性があるので、面白おかしく書くのもポイント。この時ばかりは相手の容姿や口調をここぞとばかりに誇張し、フィクションとノンフィクションのはざまくらいの文章が出来上がります。

小説を書く上での3種の神器

「どこが小説?」と思うかもしれませんが、ムカついた時に書き続けると思ったよりボリューミーな短編集が出来上がるのでおすすめです。書き始めると自分の作った世界観にどっぷりつかることができます。皆さんもぜひ、何か書いてみてください。